第15章「人間と獣の時間」15章-⑤ ②|あらすじ
イネスは、自分が繰り返してきた時間の法則について語り始める。
自殺するたびに十年ずつ巻き戻されること。
十六歳となり、二十歳で子供を失い、六歳に戻り——そうして再び、カッセルを選んだ年に辿り着いたこと。
そして、もう一度自殺すれば、たとえカッセルが再び生まれてきたとしても、自分は存在しないことを伝える。
それは、二人に次がない可能性を示すものだった。
話を聞いたカッセルは、関係そのものを拒もうとするが、イネスはそれを否定する。
「私は、もうすでにあなたを愛しているのよ。」(引用:原作6巻15章)
さらにイネスは、自分がカッセルを愛していることをオスカルも認識していると説明する。
そのため、カッセルの存在はオスカルにとって無視できないものとなっている。
その後、二人は今後、やるべきことを確認する。
オスカルを自分たちの手で排除することはせず、自分たちが生き残ることを優先しながら機会をまつ。
続けてカッセルは、ビルバオでの出来事を打ち明ける。
アナスタシオの聖像を破壊したこと、そしてそこから得た確信についても。
それは、自分が戦場に出ても必ず帰還するというものだった。
イネスはその内容を受け取り、古代語の意味を一つずつ整理していく。
死からの回復、再生、上昇、そしてすべてを回復させる力が示されていた。
その後、さらに別の事実が明かされる。
ビルバオでカッセルが接触していたのは、皇帝の血を引く人物だった。
イネスはその存在を以前から把握しており、すでに保護していたことを明かす。
また、オスカル消失後の体制についても話し合った。
イネスは、新たな皇太子を支える構図、エミリアーノの処遇についても具体的に示した。
最後に、オスカルの排除に関する方法についても言及される。
その発言を受け、カッセルはそれを受け入れる形で応じる。
📖「6巻の読み方はこちら」
→6巻以降の読み方ガイド
※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。
📕 第15章まとめはこちら
→ 出征前夜までの全展開を整理(ネタバレ)