メンドーサがひっくり返った夜、
ベルグラーノではイネスがまだ拘束されていた。
一方エスカランテ邸では、
フアンとカイエターナが静かに向き合っていた。
ネタバレ注意
ここから先は、重大なネタバレを含みます。
第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない㉑
カイエターナは必死だった。
「私が、ドロレスにすっかり気を取られて、
肝心の一人息子を顧みることができなかったのだわ」
自分を責めるように言葉を重ねる。
「本当にオスカルがしでかしたことだというのなら、私もあの子を許しはしないわ」
そう言いながらも、どうしても腑に落ちなかった。
なぜ今なのか。
オスカルがおかしかったのはここ数ヶ月のこと。
きっとアリシアが何かしたに違いない──。
——アリシア……あの狂った女が!
すべてはアリシアの仕業なのだと訴えた。
しかしフアンは静かに答える。
「証拠があれば、それも徐々に明らかになるだろう。だから今は、目に見えるものをご覧ください」
さらにカイエターナは懇願する。
イネスのことも、娘のように慈しんでいる。
だからこそ心が痛むのだと。
「あの子がどうしても諦めることができなかったのは本当に情けないわ。イネスを時折、煩わせるような真似をしたのも、すべてはそのような心のせいだったのだから……」
しかしフアンは冷たく言い放った。
「手足を刺された娘がベルグラーノに閉じ込められているのが、あなたには『煩わせる』程度に見えるのか」(引用:原作7巻)
六歳の背中
フアンには忘れられない記憶があった。
「子供たちが幼かった頃、あなたの皇太子が僅か十歳の男の子だった時代に、
六歳だった私の息子の背中を、ペーパーナイフで切り裂いたことがあったな」
(引用:原作7巻)
「オスカルは、いつでも『やりかねない』奴だったよ。」
理由など必要ですらなかったのだ。
今回だけが異常だったのではない。
フアンはそう確信していた。
飲み込んできた真実
それでもカイエターナは、
最後まで息子を信じようとした。
「オスカルは父親のように、自分の叔父に懐いていたわ! このような時だからこそ家族が、私たちが、あの子を信じてあげなくては」(引用:原作7巻)
フアンは、これまで飲み込んできた真実を、ようやく口にした。
「あなたの息子は、私を殺そうとしたのだよ、カイエターナ」
「……何ですって?」
「ほんの、いっときの手札として使い潰すためにな」
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📖 原作6巻を振り返る
▶ 原作6巻総括|神は救わない。それでも人は救われていく
📖「6巻の読み方はこちら」
→6巻以降の読み方ガイド
※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
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