この結婚はどうせうまくいかない ネタバレ|結末・最終回まで解説(オスカルの最期含む)

この結婚はどうせうまくいかない 結末ネタバレ|最終回とオスカルの最後を解説 この結婚はどうせうまくいかない

この結婚はどうせうまくいかないの結末は、カッセルとイネスが数々の悲劇を乗り越え、
再び互いを選び直す物語です。

その過程で、皇太子オスカルは民衆の怒りの中で最期を迎え、
エミリアーノは贖罪を背負ったまま物語を終えることになります。

📕 ネタバレについて

本記事は、原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』の結末・最終回までを含むネタバレ解説です。

※ オスカルの最期や、カッセルとイネスの結末まで解説しています。


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それでは、ここから結末までの流れを時系列で解説します。

本記事では、原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』の結末・最終回までの展開を整理し、主要人物がどのような結末を迎えたのかをわかりやすく解説します。

※ 本記事は原作7巻までの内容をもとに構成しています。

※ 原作8巻で明かされる「最初の人生」の真相には触れていません。

物語終盤では、皇太子オスカルの暴走、イネスの拘束、戦争へ出征したカッセルの生死など、数々の出来事が一気に動き始めます。

🔍 この記事で整理する3つのポイント

  • 1オスカルは最後にどうなるのか
  • 2イネスは救われるのか
  • 3カッセルは本当に戦死したのか

この3つを中心に、結末までの流れを時系列で整理していきます。

物語終盤の発端となるのは、オスカルがイネスに明かした「最初の人生」の記憶です。
ここで、彼がなぜイネスとルシアーノに異常な執着を向けてきたのか、その理由が明らかになります。

オスカルが語る「最初の人生」

イネスが囚われ、オスカルが語り始めた。

——「最初の人生」とは何なのか。

ここで一度、イネスが歩んだ三つの人生を整理しておきます。

一度目の人生 ── 絢爛の牢獄相手:皇太子オスカル

皇太子妃として流行の中心にいた。細い腰を保ち、晩餐では笑って食べてみせて、ひとりこっそり戻す。地位も名誉も含めて、たしかに夫を愛していた。だが四度、子を喪う。その原因が、夫が娼館から持ち帰った病だと知ったとき、彼女の中の何かが折れる。十年の果てに、彼女は自ら命を絶った。愛したはずの人生は、いちばん美しく着飾ったまま、いちばん静かに幕を閉じた。

二度目の人生 ── 貧しく、本物の愛相手:エミリアーノ

十六歳に戻った彼女は、皇太子妃の道を自ら捨てる。貧しい画家の助手を誘い、逃げるように愛へ飛び込んだ。四年間、貧しくても偽りのない、初めての本物の日々。だがその幸福は、子を抱いた目の前で相手が兄に手にかけられ、砕け散る。連れ戻され、子まで奪われると知った彼女は、その子を抱いたまま自らの胸に刃を沈めた。深く愛したぶんだけ、いちばん惨く奪われた人生だった。

三度目の人生・今世 ── 選び直しの愛相手:カッセル

三度目、彼女は愛を信じないと決める。破滅を避けるため、あえて帝国一の浮気者カッセルを選び、「どうせうまくいかない」結婚で今世をやり過ごすつもりだった。愛さなければ、失っても痛まないから。ところが──手放したはずの心に、今度はカッセルのほうが本気で触れてくる。二度の絶望を越えた先で、彼女はもう一度だけ、誰かを選び直すことになる。「どうせうまくいかない」は、ここでようやく反転し始める。

三つの人生を辿ってきたイネス。

ただし、ここでオスカルが語る「最初の人生」は、この三つの人生よりもさらに前のこと。
イネス自身も覚えていなかった、「最初の人生」が存在していました。
今世になって、その記憶の断片が少しずつイネスの中へ流れ込むようになります。

その最初の人生について語るオスカルは、唐突にルシアーノの名前を口にした。

「怪物だ……あの男は怪物だ……人間じゃない」(引用:原作より)

彼は怯えるように、何度もつぶやきます。

オスカルの語る「その人生」では、ルシアーノ・ヴァレスティナがオソルノ公爵やイハル公爵らと反乱を起こし、皇帝の私生児を擁立してオスカルを皇位から追放した。

オスカルは捕らえられ、ベルグラーノに監禁され、裁判もないまま数々の罪を着せられて処刑場へ送られたと語ります。

そしてその瞬間、オスカルにも回帰の機会が訪れたと。

使徒は彼にこう告げたといいます。

——あの日の処刑場は、お前の運命ではなかったのだと。

だからこそオスカルは、すべてをやり直したのだと語ります。

そして最後に、イネスへの想いを吐露しました。
——君のためにやり直したのだと。

全てはルシアーノのせいだった。
あの男への復讐に、罪なき君が巻き込まれたのだと。

そうして、オスカルの復讐が始まったのだ。

ルシアーノが溺愛する妹——イネスを皇太子妃にし、彼を縛り付けることで。

アリシアの陰謀|オスカル暴走の引き金

オスカルは、回帰の構造についても知っていました。

人生は自ら命を絶つたびに、約10年ずつ過去へ戻る。
そしてイネスには「次の回帰がない」かもしれないと。

その事実を知っていたため、オスカルはイネスに対してうかつに手を出すことができませんでした。

その均衡を崩したのが、アリシアの策略でした。

アリシアは長期間にわたり、オスカルへ特殊な薬を服用させ続けていました。
その影響で、オスカルは次第に正常な判断ができない状態へ陥っていきます。

さらにアリシアは、薬を盛って意識を失ったイネスをオスカルの寝室へ運び込みました。

この出来事が、物語終盤の悲劇を決定づける事件となります。

イネスの決断|拘束へとつながった事件

オスカルに追い詰められたイネスは、その場で刃物を手に取ります。
しかし彼女の行動は単なる自衛ではありませんでした。

イネスは、自分の身を守るために状況を利用し、事件として扱われる形を作り出そうとします。
それは、自分とお腹の子どもを守るためであると同時に、カッセルと共にオスカルを失脚させるための決断でもありました。

この出来事は重大な事件として扱われ、イネスは拘束されることになります。

カッセルは戦争へ|海軍の英雄となる

その頃、カッセルは異例の特進を遂げ、海軍司令官として戦争へ出征していました。

戦場での活躍により、彼は次々と戦果を挙げ、国民から英雄として絶大な人気を得るようになります。

皇帝から剣を授与される出征前のカッセル

各新聞紙でもその活躍は大きく取り上げられ、カッセルは一躍「戦争の英雄」として知られる存在になっていきました。

カッセル戦死の報せ

戦争の最中、カッセルが戦死したという知らせが届きます。
海戦の混乱の中で海へ落ち、行方不明になったという報告でした。

多くの人がカッセルの死を受け入れる中、イネスだけは最後までその知らせを信じませんでした。

彼女は「カッセルは必ず戻る」と言い続けます。

イネスの釈放|世論が動いた瞬間

カッセルの人気と戦功は、結果的にイネスにも影響を与えます。

ヴァレスティナ家やエスカランテ家の働きかけ、そして世論の後押しによって、イネスは拘束状態から解放されることになります。

皇太子を巡る事件の真相が明らかになるにつれ、オスカルの執着はもはや隠しきれないものとなっていきました。

オスカルの最期|民衆による私刑

一方、追い詰められ、廃位されたオスカルは、最終的に逃亡を試みます。

しかしその途中で民衆に見つかり、皇太子として絶対的な地位にいた男は、
最後には民衆の怒りの中で最期を迎えることになります。

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カッセル生還|無人島で救助

実は、カッセルは海へ投げ出された後、漂流の末に陸地へ流れ着いていました。
そこでラ・マンチャ海賊の残党に救助されますが、重傷のまま約1か月もの間、意識を失い続けます。

ようやく目を覚ましたカッセルは、その後オルテガ海軍に保護され、戦争もオルテガの勝利で終結しました。

物語の結末|双子と平穏な未来

すべての事件が終わった後、イネスとカッセルはようやく平穏な時間を迎えます。

二人の邸宅には、ある日迷い犬が現れます。
それは、かつての人生でも二人の庭に迷い込んできた犬でした。

しかし今回は、その犬に新しい名前がつけられます。
二人はその犬を「バスケス」と名付けました。

そしてイネスのお腹には、双子の命が宿っていました。
リカルドとイヴァナです。

数々の悲劇を乗り越えた二人は、ようやく誰にも奪われない未来へと歩き始めます。

エピローグは最初の人生

こうして、オスカルとの因縁にも決着がつき、カッセルとイネスはようやく穏やかな未来を手にします。
しかし、『この結婚はどうせうまくいかない』という物語は、ここで終わりではありません。

原作8巻では、これまで断片的に語られてきた「最初の人生」の記憶が明らかになっていきます。

そこで初めて、この物語のすべてが一本につながっていきます。

補記|物語のその先にあるもの

原作では、巻ごとに1枚だけ挿絵が収録されています。

その一枚は決して多くを語りませんが、カッセルとイネスという存在の美しさと、
この物語が持つ静かな余韻を強く印象づけます。

また外伝では、本編後の二人の姿も描かれています。

双子の子どもたち——
黒髪の少年リカルドと、
金髪にオリーブ色の瞳を持つ少女イヴァナ。

さらに、三人目の子どもも描かれており、
その姿は金髪に碧眼——まるで幼い頃のカッセルを思わせるような容姿です。

6巻でイネスが見た“幼いカッセル”の夢を思い出す読者も多いかもしれません。

イネスの血と、カッセルの血がそれぞれ異なる形で受け継がれていくこと。

それは、この物語が単なる恋愛の完結ではなく、
「続いていく人生」の物語でもあったことを静かに示しているように感じます。

さらに外伝では、二人が新たな権力構造の中で立ち回りながら、
かつて語った“ある島”の開拓を任される姿も描かれています。

愛し合って終わりではなく、
その先の人生まで自分たちの意志で選び取っていく。

それが、この作品らしい結末なのかもしれません。

※本補記は外伝情報を含みます。(未読部分あり)

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