この結婚はどうせうまくいかない 原作5巻|エミリアーノ編④-3 |もう、忘れていい——赦しがカッセルの覚悟を変えた瞬間【詳細考察】

この結婚はどうせうまくいかない 原作5巻|エミリアーノ編④-3 |もう、忘れていい——赦しがカッセルの覚悟を変えた瞬間【詳細考察】 この結婚はどうせうまくいかない

本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。


エミリアーノがカッセルに語ったのは、イネスの「過去」でした。
しかしそれは、エミリアーノ自身が見た過去ではありません。

彼はすでに死んでいたのだから。

神が与えた救済によって、エミリアーノは初めて知ることになります。
イネスが辿った、本当の結末を。

そして彼は、その真実をカッセルに託します。
どうかイネスに伝えてほしいと。

「もう、忘れていい」と。

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この結婚はどうせうまくいかない
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あらすじ|エミリアーノ編④-3

聖像破壊の翌朝、カッセルは教理局の客間で目を覚ます。

目を覚ます直前、彼は奇妙な白昼夢を見ていた。
それは、かつての戦場の記憶と、聖書の言葉、そしてアナスタシオの姿が重なった幻だった。

正義の者が滅び、悪が長く生きる世界。
死が日常だった海の記憶。

その断片が消えた直後、カッセルの耳に声が届く。

「お目覚めですか、エスカランテ卿!」

大司教クラウディオだった。

考察01|エミリアーノが知らなかった結末

この回を読む上で、まず押さえておくべき前提があります。

かつての人生で、エミリアーノは、港でルシアーノに撃たれて命を落としました。
つまりその後の出来事を、何一つ知らない。

彼が想像していた未来は、漠然としたものでした。

イネスは苦しむだろう。

しかし子供がいる。いつかは平穏が訪れるだろう——と。

「いつか忘れることができる時が、平穏が彼女に訪れると信じています。」
(-原作第5巻より-)

これは希望ではなく、知らないままの祈りでした。
エミリアーノは、自分が死んだ後のイネスを何も知らずに、その祈りだけを抱えて生きていました。

知らなかったから信じられた。

知った後、エミリアーノは何を選んだのか。


エミリアーノの告白を聞きながら、カッセルの記憶にある光景が蘇る。

ルカの小さな笑顔。
そして、その子を抱いて笑っていたイネス。

カッセルはただ見ているだけでした。

彼女を笑わせていたのは、エミリアーノだったから。

その瞬間、初めて
「あの男が本当に生きてほしいと願った」
と理解するのです。

考察02|神が留まったのか、悪魔が来たのか——真実を見せた絵

その頃、彼は街頭で、赤ん坊を抱く貧しい女の絵を描いていた。
普通の日常の中で。

しかしある夜明けのことだった。
突然、絵が動いた。

「絵の中で、ある瞬間、子供の顔が変わりました。私の記憶の中にしか残っていない……」(-原作第5巻より-)

エミリアーノはその夜明け、街頭に出てその女を探しました。
そして知りました。

病気の子供を夜明けに手にかけ、自らも命を絶った女がいたことを。

それが救済だったのか、裁きだったのか…。

答えは誰にも分からない。
それが神の恵みだったのか、罰だったのか。

しかし、エミリアーノにとって重要だったのは、
それが神か悪魔かではありませんでした。

自分が知らなかったイネスの結末を、知ってしまったこと。

そしてその苦しみを、彼女に返さないと決めたことです。


エミリアーノは最終的に「慈悲に違いありませんでした」と言います。
あの夜明けがなければ、自分はイネスの苦しみを永遠に知らなかったと。

考察03|イネスが子供を選んだ理由——愛の最後の行使

エミリアーノの死後、
ヴァレスティナに連れ戻されたイネスは、アルメナーラ伯爵との再婚を受け入れる。

しかし壁越しに、父・ヴァレスティナ公爵の言葉を聞いてしまい、知らない土地で、見知らぬ者の手によって苦しみながら死ぬくらいなら——

イネスは決断した。

イネスはエミリアーノとの子を愛していた。
だからこそ、苦しませたくなかった。

「自分の手で終わらせる」という選択は、愛の喪失ではなく、愛の最後の行使でした。
エミリアーノは、それを知ることで、
初めて彼は正しく苦しむことができたのです。

考察04|決して会うためではなかった

真実を知ったエミリアーノは、イネスを探しました。
しかしその目的は、決して会いたいから、ではなかった。

イネス
イネス

「イネス様と私は、
お互いに絶対に耐えられないでしょう」

エミリアーノが届けたかったのは、たった一つの言葉でした。

ルカはあまりに善良だった。
だからこの世界の苦しみから早く解放されただけだ——と。
そして「エミリアーノはあなたを少しも恨んでいない」と。

自分がイネスに会えば、互いが壊れる。

だからカッセルに託したかった。
自分が渡せないものを、渡せる人間に委ねた。

それがエミリアーノの選んだ「伝え方」でした。

考察05|言葉とペンダントが、同時に渡された瞬間

エミリアーノは、離れ離れになっていた金の鎖を繋ぎ直し、
再び一つになったネックレスをカッセルに渡します。

「彼女があなたを信じて、彼女の痛みを打ち明ける日が来たら。」

そして静かに言葉をつなぎます。

「たった一本の金色の鎖を手に入れるのに数年かかりました。
18歳の時、大切な方から間違って受け取った首飾りを、ようやく全部返すことができ、

嬉しく思います。」(原作5巻)

この言葉の重さは、ペンダントの来歴を知るとさらに際立ちます。

前世でイネスが贈った首飾りは、貧困の中で少しずつ失われ、
エミリアーノは取り戻せないまま命を落としました。

しかし今世、エミリアーノはレプリカを作り宝石商に預けていた。
イネスが回帰しているかどうかを確かめるための装置として。

そして今世、数年かけて金の鎖を手に入れる。
前世で果たせなかったことを、この人生で完成させた。

けれど——

それはイネスではなく、カッセルに託されました。

エミリアーノは、自分が届けられない赦しを、
イネスの隣に残る男へ渡したのです。

エミリアーノは泣きながら笑いました。

何十年ぶりに誰かがルカの名前を口にしたことで、
“あの子”が本当に存在していたのだと、ようやく実感できたのです。

考察06|エミリアーノの告白がカッセルを変えた瞬間

エミリアーノの告白は、カッセルに何をもたらしたのでしょうか。

カッセルは「離婚」を決意していました。

オスカルを消す。
自分も消える。

そうすればイネスは普通の人生を送れると。
できればエミリアーノと共に幸せに暮らしてくれるならと。

しかし、エミリアーノの言葉はその前提を静かに崩しました。

イネスは「普通の人生」を送れなかった。

エミリアーノが死んだ後も、子どもと共に追い詰められ、自らの手で人生を終わらせた。
誰かがいなくなることで、彼女が救われたわけではなかった。

この残酷な世界に、イネスを一人残していけるのか。

カッセルはこのとき、何を思い、その覚悟はどのように変わっていくのでしょうか。

まとめ|「もう、忘れていい」——その言葉が変えたもの

エミリアーノがカッセルに託したのは、過去の真実だけではありませんでした。

それは、「イネスを赦してほしい」という願いでもありました。

自分が死ねば、彼女は幸せになれる——
カッセルはそう信じ、離れることを選ぼうとしています。

けれどエミリアーノが見せた過去に、その幻想が揺れる。

自分がいなくなっても、イネスは救われないだろう。

ここで、カッセルは初めて向き合うことになります。

本当に彼女を守る方法は、離れることなのか。

この問いが、後のカッセルの選択を大きく変えていきます。

📚この記事を読んだ方へ

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エミリアーノはなぜイネスに近づかなかったのか

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📖 今回のエピソード対象範囲

プラットフォーム対象話数
ピッコマ・LINE漫画第100〜102話相当
めちゃコミ第108話以降相当(推定)

📖 作品情報・配信プラットフォーム

  • 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
  • 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
  • 原作: CHACHA KIM
  • 脚色: CHOKAM
  • 作画: Cheong-gwa

【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ

・comico

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  • 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
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