第15章「人間と獣の時間」15章-⑦|あらすじ
カッセル・エスカランテは出征を控え、皇帝の命令により大佐に特進する。
現皇帝の即位以来、最も記録的な昇進となった。
この決定に対し、周囲の人々は驚きを見せつつも、やがて当然の結果として受け入れる。
カッセルは、ラス・サンディアゴ征伐における実質的な指揮権を握ることとなった。
オルテガ帝国の軍隊において、身分と階級秩序は必ずしも一致しない。
過去には、軍事的知識を持たない皇族や貴族が若くして高位に就き、短期間でその地位を失う例が繰り返されてきた。
しかし、カッセルは少尉として任官し、実力主義の風潮が強いカルステラにおいて、自ら銃撃と砲撃の飛び交う戦場で数十回の戦闘を潜り抜けてきた経歴を持つ。
軍内部では今回の特進に概ね異論はないが、メンドーサの貴族たちの間では、血筋による特恵であるとの反発や嫉妬が渦巻いている。
皇帝は宮廷で大々的な儀式を執り行い、カッセルを直接任命した。
皇帝はラ・マンチャによる帝国船への略奪と臣民への被害を語り、報復と領土服属を命じる。
授けられた剣には、受取人ではなく授与者である皇帝自身の名が刻まれており、華美な装飾が施されている。
会場では画工たちがデッサンを行い、カッセルの姿を記録していた。
イネスは、贅沢なホールの様子や皇帝の振る舞いを静観する。
皇帝が若者の嫉妬心を利用し、戦争の責任を二十四歳のカッセル一人に背負わせようとする意図を読み取りつつも、礼装に身を包み皇帝の前に立つカッセルの姿を誇らしい気持ちで見つめた。
「“風をまく者は嵐を刈り取る”という。よって、アラバ海峡で海賊の根を絶やし、奴らの本拠地であるラス・サンティアゴ諸島全域を帝国の領土として服属させることを命ずる」
(引用:原作6巻15章)
カッセルの父・エスカランテ公爵は、皇帝の演出や下賜された剣の仕様に対し、冷ややかな反応を見せる。
イネスは向かい側にいるオスカルと視線が合い、微笑みを向ける。
オスカルは、そんなイネスから目が離せない。
傍らにはアリシアが付き従っている。
大司教による祈祷が終わり、カッセルが席から立ち上がると、イネスは彼のもとへ歩み寄る。
カッセルが腕を広げると、イネスは力いっぱい抱きつく。
カッセルは下賜された剣を握ったまま彼女の背中を支え、身体を抱き上げた状態で熱烈に口づけを交わす。
メンドーサの貴族たちの視線が一点に集中する中、その光景が会場に残される。
この光景は、画工たちによって描かれ、やがて各地に広く掲げられていくことが示唆されている。
その結果、カッセルの存在は公の記録として強く刻まれていくことになる。
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
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