この結婚はどうせうまくいかない 原作7巻第16章-⑰あらすじ|ごめんなさい、ルシアーノ【ネタバレ】

この結婚はどうせうまくいかない 7巻16章⑰ イネスとルシアーノ ごめんなさいルシアーノ この結婚はどうせうまくいかない

ヴァレスティナの私兵がベルグラーノの城門を通過し、
マレロ伯爵が青ざめた顔で飛び出していった後のことだった。

セラーノ子爵が案内を終えて足早に去り、
暗い監獄の中には二人だけが残された。


ネタバレ注意
ここから先は、重大なネタバレを含みます。

第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない⑰|あらすじ

静寂の中、ルシアーノの声が響く。

「明かりをつけろ、イネス。前が見えない」

「新しい住処がみすぼらしいから、あまり見せたくないのよね」

「つけろ。お前のそのみすぼらしい姿を見たいのだから」

ごめんなさい、ルシアーノ

イネスは何度も、繰り返し謝った。ガリンド卿を前に、イネスは語り始めた。

「ごめんなさい、ルシアーノ」

幼い頃に一緒に遊ばなかったこと。
それとはまるで関係のないはずの、もっと別の何かについても。

一見すると脈絡のない謝罪だった。
しかしイネスにとっては、決して無関係な話ではなかった。

ルシアーノが何も記憶していないことが、不幸中の幸いだった。
彼が自分と同じ回帰者ではないことが、心からありがたかった。

イネスは暗闇の中で、込み上げてくる涙を静かに飲み込んだ。

傷を見る

明かりが灯り、ルシアーノが振り返った。
次の瞬間、彼はベッドへと駆け寄った。

「イネス!」

血で真っ赤に染まった服。
太ももを掴んだ彼の手のひらが、すっかり血に染まっていく。

「見た目ほど深刻ではないわ。ほんの少しずつ傷を負っただけよ」

「……少し? お前の目にはこれが少しに見えるのか?」

ルシアーノはぼろ毛布を荒々しく剥ぎ取った。
胸元がすっかり露わになるほど裂けたアンダードレス。

その上には、長い切り傷が残されていた。
彼は青ざめた顔でそれを凝視した。

「あのろくでなしを殺してやる」(引用:原作7巻)

ぼろ毛布を握りしめた手が白くなるほどに力を込め——やがて、力なくそれを手放した。

私が全部やったのよ

「これは、私が全部やったのよ、ルシアーノ」
「オスカルは完全に正気を失っていて、扱いやすいわ。ただ、確実な証拠が必要だったから」

ルシアーノは歯噛みしながら、彼女の顎を掴み上げた。

「俺が正気を失ってお前を捜し回っている間、
お前は自分の体にこんな真似をしていたというのか」
「ちくしょう、イネス、お前が妊娠しているということを、覚えてはいるのか?」

「覚えているわ。それだけは一瞬たりとも忘れずにいる」

「覚えている頭で、どうしてこんな真似ができるんだ!」

これで終わりにするために

もうこれ以上、オスカルと同じ世界を生きたくはなかった。

やっと生きているとも言えない有様だとしても、
細々と残っている彼の命すら納得がいかなかった。

あんな男が、なおもカッセル・エスカランテをあざ笑えると信じていることが許せなかった。

不意に気絶させられ、目を覚ました時、
オスカルが笑いながら自分を見下ろしている——あの奇怪な恐怖を、永遠に忘れ去りたかった。

彼のすべてが過ぎ去った過去に、
存在したことのない時間の虚像として残ること。

人生の副産物も、いかなる残滓も残さずに。
あの忌々しいアリシア・ヴァレンザと共に、永遠に消え去ること。

子供たちが生まれる頃には、奴らが完全に消えていることを願っていた。

だから後悔はしない。
これは、たった一度きりのチャンスも同然だった。

オスカルとの泥沼のような物語に、完全な終幕をもたらすためには。

供述書

ルシアーノは今すぐ監獄を出るべきだと言った。
しかしイネスは首を振った。
ここまで来た以上、引き返すつもりはなかった。

……せめてあと三日か四日。

そして、一枚の紙を取り出した。
セラーノ子爵を通じて複製し、密かに盗み出しておいた彼女の供述書だった。

「明日から徐々に世間に広まるようにさせていってちょうだい。メンドーサの週報から、大衆ゴシップ紙にいたるまで」
低俗な紙面であっても構わないから、と彼女は告げた。

「……イネス。世間がこれを知った日には……」

「話というものは、刺激的であればあるほど遠くまで広がるものでしょう?」

ルシアーノは渋々、その紙を上着の内ポケットへと押し込んだ。

約束して

「ここまでやるほどの価値が本当にあるのか?」

ルシアーノの問いに、イネスは静かに頷いた。

イネスは体を起こし、兄を引き寄せて抱きしめた。

「ルシアーノ。あいつらにはそれこそ多くの隠れ家があって、私が目を覚ましたのは、あなたには絶対に、決して見つけられない場所だったのよ。だから、理不尽に自分を責めたりしないで」

そして、前の人生ではとうとう言ってあげることのできなかった言葉を告げた。

「私のような愚かで利己的な妹のせいで、
少しでも自分を怨んだりしないで、ルシアーノ。約束して」(引用:原作7巻)

ルシアーノは答える代わりに、
彼女の頬にキスをして、監獄を足早に立ち去った。

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※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。

📖 作品情報・配信プラットフォーム

  • 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
  • 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
  • 原作: CHACHA KIM
  • 脚色: CHOKAM
  • 作画: Cheong-gwa

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