第15章「人間と獣の時間」15章-⑩⑪|あらすじ
カッセルを見送ったイネスは、やつれた表情のイサベラから、
義父であるフアン・エスカランテ公爵がオスカル皇太子に呼び出され、別ホールの奥へ向かったことを知らされる。
不穏な空気を感じ取ったイネスは、ルシアーノの手を引き、急ぎ足で現場へと向かった。
式典会場では、皇帝がフアンへの称賛を連ねていた。
しかしその裏では、エスカランテ家への近年の圧力と、カッセルを戦地へ送るに至るまでの経緯が存在していた。
別室では、オスカルが叔父であるフアン・エスカランテ公爵と対峙し、幼少期から積み重なってきた因縁と、エスカランテ家の現在の窮地に至る経緯を、静かに、しかし冷徹に語り始める。
対話の最中、フアンは突如として激しい苦痛に襲われ、崩れ落ちる。
オスカルは悶絶するフアンを冷淡な目で見下ろしながら、
自身の短刀をその傍らに投げ出し、こう言い残して部屋を後にした。
「私を愛し、私が愛した叔父上ならば、快くこの身を捧げさせたはずです。そうではありませんか、フアン?」(引用:原作6巻15章)
オスカルが悠々と立ち去った直後、入れ替わるように「皇帝の侍従の服装」をした男が部屋に侵入する。
男は怯えながらも沈着な様子で、倒れたフアンとその傍らに置かれた短刀を凝視し、
静かに歩み寄った。
この瞬間、すべては“偶然ではない形”で整い始めていた
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→6巻以降の読み方ガイド
※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。
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→ 出征前夜までの全展開を整理(ネタバレ)