この結婚はどうせうまくいかない 原作6巻第16章-①あらすじ|授かった命と、ルシアーノだけが知る真実【ネタバレ】

この結婚はどうせうまくいかない 6巻16章① イネスとルシアーノ 授かった命とルシアーノだけが知る真実 この結婚はどうせうまくいかない

戦勝記念の宴が終わった夜だった。

明かりも人々の喧騒もすべて消え去った後、イネスの部屋には関係者が集まっていた。

女医アンヘリカは、自身の薬剤師に端を発したという一連の経緯を知り、震える手でイネスの診察を続けていた。
毒を運んだ道具に過ぎず、自分がそれと知らなかった女に浪費する怒りなど微塵もなかった。

父親の憤怒を一蹴したのは、本心だった。


ネタバレ注意
ここから先は、重大なネタバレを含みます。

第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない」①|あらすじ

妊娠の確定

イネスはイサベラの腕に頭を預けながら、何も知らないまま自らの手でパノテを飲み込み続けていたことを思った。

子供がすでに自分のもとに来ていることも知らず、夫の帰還を待ちながら。
子を宿せない体が少しでも回復することを願いながら。

そのようにして、この手で——。

やがてアンヘリカが診察を終え、妊娠に疑いの余地はないと告げた。
しかし続く言葉は出てこない。
順調な結末が到底見えないからだ。

奇妙な沈黙が室内に広がった。

フアナの喜びが空気を変える

その沈黙を破ったのは、フアナだった。

アンヘリカの言葉の続きを聞かないまま、
主人の頬を掴んでキスを浴びせながら喜びの声を上げた。

神がついにセニョールとイネス様のお子を授けてくださったのだと。

その光景に、遠巻きに見ていた父たちがついに笑い声を漏らした
イサベラも喜びの涙を流し、次々と祝いの言葉が続く。

「ソル・デ・ミ・ビダ! 太陽が自分の子を宿したというのに!」 (引用:原作6巻)

日差しが強すぎて忌々しいから、もう二度とそう呼ばないことにしたのに——とイネスは返した。

カッセルが手紙でそう呼ぶのをやめると宣言していたから。

一瞬にして、硬直していた空気は霧散した。

イネスの内心

喜びが部屋を満たす中、イネスは静かに目を閉じる。

幸福。歓喜。

溢れ出しそうになる喜びを、彼女は自らの手で押し込めた。

喜んでいい場面なのかどうか、まだ分からなかった。
束の間のことかもしれない。

数日後かもしれない、数ヶ月後かもしれない。
名前を呼ぶ前に、終わってしまうかもしれない。

左手はまだ動かないまま、世界は波打っていた。

それでも、ついに

皆が騒ぎ立てる中、ルシアーノだけがイネスの耳元で囁いた。

「タルディラカ、お前のあの危険極まりない計画は、今日をもって破棄だ。イネス」 (引用:原作6巻)

イネスはどうすることもできず、首を縦に振った。

夜が更けてから、ルシアーノだけに打ち明けたことがある。

「お前の腹の中に二人もいることは、
一体いつ話すつもりだ?」

「一人でも無事に生まれたら」

アンヘリカが最後まで声に出せなかった言葉を、イネスは知っていた。
双子を宿した体はすでに限界に近く、母子三人すべてが完全な危険に陥るという言葉を。

しかし——

死なない限りは、私の中で育つはずだ。
カッセルと彼女の子供だった。
ついに、二人の子供が……ついに。


戦場のカッセルは、まだ何も知らない。
——第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない」いよいよ始まりました。

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📖「6巻の読み方はこちら」
6巻以降の読み方ガイド

※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。

📕 第15章まとめはこちら
出征前夜までの全展開を整理(ネタバレ)

📖 作品情報・配信プラットフォーム

  • 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
  • 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
  • 原作: CHACHA KIM
  • 脚色: CHOKAM
  • 作画: Cheong-gwa

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