この結婚はどうせうまくいかない 原作7巻第16章-⑪あらすじ|これは私たちの運命じゃない【ネタバレ】

この結婚はどうせうまくいかない 7巻16章⑪ イネスの悪夢 この結婚はどうせうまくいかない

カッセルが沈んでいく夢だった。

光は遥か上の水面にあり、彼が落ちていく先は海溝のように深い青を通り越して、真っ黒な闇だった。

イネスは声にならない声で彼の名前を呼び続けた。
動こうとしても、何一つとして思い通りにならなかった。

闇は彼の身体を少しずつ呑み込み、やがて姿そのものを奪っていった。

これは私たちの運命じゃない。
カッセル——これは絶対に、私たちの運命なんかじゃない。


ネタバレ注意
ここから先は、重大なネタバレを含みます。

第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない」⑪|あらすじ

※原作では「第16章-2 川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない」に該当。

覚醒

「……イネス」

水の中から顔を突き出すように、イネスは大きく息を荒げて目を開けた。

喉がからからに乾いていた。
視界がかすんでいた。体が熱かった。

自分の体ではないようだった。
かろうじて頭の命令に従う腕の感覚も、痺れた脚も、熱くなった内臓も。

おかしい……
体が狂っている。

状況把握

最後の記憶を探った。

ヘルベス公爵夫人
ヤルガバ侯爵夫人
オソルノ若公爵夫人
カスタニャール伯爵夫人とヴィヴィアナ姉妹——

どの顔を思い浮かべても、湧き上がるのは失望だけだった。
その失望は彼女たちではなく、自分自身に向けられたものだった。

イネスは間違いなく「最も安全な人々」に囲まれていた。
少なくとも、自分の記憶が途切れるその瞬間までは。

これはタルディラカだった。

ルシアーノでさえ名前を出したがらなかった、あの催淫剤。

そして、その手段を選ぶ女が誰なのかも、イネスには分かっていた。

——アリシア・ヴァレンザ。

焦りから加減を失ったあの女が、ついに計画を実行したのだろう。

誓って、わざと罠に嵌まったわけではなかった。
自分の身体を何かを成し遂げるための犠牲として差し出すつもりも、もうなかった。

胎内の子供たちは、あまりにも多くの被害を受けており、
母親の命に辛うじてしがみついて生き残っている。

その子たちにとっては、彼女自身が世界のすべてだった。
遥か遠い戦場で、妻を「己の人生だ」と呼ぶあの男にとっても。

声の主の正体

——「イネス……お願いだ、お願いだからしっかりしてくれ。」

やがて、夢心地の中でずっと聞いていた声の主が、
おぞましい正体を現した。

自分とは違い、いつでも薬に溺れているあの声が。

「……オスカル」

🌹 更新情報は @koyakoya0515 でもお知らせしています

第第16章-⑩|あなたのイネスより、ヴィダ・ヌエバの夜へ前の記事へ)

7巻第16章-⑫ あらすじ (次の記事へ)


📖 原作6巻を振り返る
原作6巻総括|神は救わない。それでも人は救われていく


📖「6巻の読み方はこちら」
6巻以降の読み方ガイド

※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。

📖 作品情報・配信プラットフォーム

  • 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
  • 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
  • 原作: CHACHA KIM
  • 脚色: CHOKAM
  • 作画: Cheong-gwa

【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ

・comico

📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。

  • 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
  • 原作漫画:kakaopage
    ※海外サービスのため、日本からの利用条件は事前確認をおすすめします。

【免責事項】

※翻訳方針については当サイトの翻訳・引用ポリシーをご確認ください。
※本記事は作品のテーマを考察するものであり実在の行為を推奨・肯定する意図はありません。
※作品の引用・翻訳は著作権法の範囲内で行い、引用元を明記しています。
※本記事は作品内容の分析・評論を目的としたものであり、原作の翻訳全文を掲載するものではありません。