原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』第1巻第1章②をネタバレ考察します。
本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。
10歳の皇太子オスカルが「俺と結婚してくれ」とイネスに迫るります。
返ってきたのは、容赦のない「イヤです」の三文字。
幼いカッセルが、イネスという「猛獣」と、
傲慢な皇太子という「厄介者」の板挟みになり、
人生初の社会生活の厳しさを痛感する様子を深掘りしていきましょう。
📖この記事の位置づけ
◀第1章①|カッセル視点「幼き日の婚約の真実」(前の記事へ)
第1章②|皇太子の求婚とイネスの拒絶(この記事)
▶第1章③|イネスの告白は愛か洗脳か(次の記事へ)
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あらすじ|皇太子の求婚と、用意周到な「無視」
貴族社会の暗黙の手続を無視して突如ヴァレスティナ邸を訪れた皇太子オスカルは、自らの知性をひけらかしつつ、イネスに「自分と結婚しろ」と正式に要請します。
しかし、イネスは間髪入れずに拒絶。
さらにイネスは、皇太子と直接対話することを拒み、カッセルを「婚約者の盾」として利用。
皇太子が何を言おうとカッセルにだけ話しかけるという「究極の無視」を貫きます。
カッセルは、イネスに強制的に腕を掴まれ、激昂する皇太子との間に立たされるという、過酷な「盾」の役割を演じることになるのでした。
🌹オスカルの「将来の劣化」予言がブーメランすぎる件
オスカル皇太子、10歳にしてすでに「傲慢の塊」ですが、カッセルに対する攻撃がもはや「顔面コンプレックス」の裏返しでしかなくて笑えます。
「その天使のような顔が一体いつまで持つと思う?
『逆変(成長して劣化すること)』という言葉を聞いたことがあるか? その顔は長く見て十四歳までだ。」 (引用:原作 1巻)
カッセルが「逆変」して劣化するとは。
残念ながらカッセルは、17年後には帝国一の美男子として完成されていますが。
むしろ、中身が劣化(主に女性関係)してしまった感は否めませんが……。
「嫌なものに理由はない」イネスの冷徹な教育
皇太子に「嫌いだ」と言い放つだけでなく、その理由を問われたイネスは、カッセルの耳元で囁きます。

「ただ嫌いだと。
本当に、あまりにも、理由もなく嫌いなのだと言ってちょうだい。」

「………」
イネスの「嫌い」という言葉
もはや一抹の妥協も許さないというあの緑の瞳。
6歳にして、自分の嫌いなものを徹底的に排除するその姿勢は全くイネスらしい。
今回、カッセルがイネスの手を初めて握るという、
一見ロマンチックなシーンで終わりますが……。
🌹「共犯」の始まり
イネスがカッセルを選んだのは、「好きだから」ではなく、皇太子を「合法的に無視するための盾」として最適だったから。
夕日に染まるイネスを賢者のように見つめるカッセル。
一生彼女に振り回される「契約」のサインとも知らずに(笑)
まとめ|二人とも捨ててしまいたい
「主君だの、婚約者の責任だの、一体なぜこれほど疲れ果てる生き方をしなければならないのか」
6歳にして社会生活の限界を感じたカッセル。
彼のこの「悟り」が、後の「海軍に逃亡して放蕩三昧」という自暴自棄なライフスタイルに繋がっていくと思うと、納得しかありません。
次回、この「最悪の三角関係」がどう展開するのか、それとも大人の時間軸に戻るのか。
カッセルの苦悩の日々はまだまだ続きます。
📖 カッセルが信じている景色は、なぜこれほどまでに脆いのか。
彼が見落としている『決定的な欠落』については、1巻の全体構造から見えてきます。
📚この記事を読んだ方へ
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