今回も、原作小説ベースで、第5話にあたる「イネスの告白シーン」を中心に考察していきます。今回は、全カッセル・ファンが「逃げてー」と叫びたくなる回です。
皇太子を追い払った後、イネスの部屋に招かれたカッセル・エスカランテ。
そこで彼は、イネスから「好きよ」という言葉を引き出しますが……。
それが地獄への招待状だとも知らずに、頬を染めて喜ぶカッセルの「無垢なピュアっぷり」をじっくり愛でていきましょう。
📖この記事の位置づけ
◀第1章②|皇太子の求婚とイネス拒絶(前の記事へ)
第1章③|イネスの告白は愛か洗脳か?(この記事)
▶第1章④|イネスの無関心は本心か?(次の記事へ)
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▶この結婚はどうせうまくいかない 考察一覧
今回のあらすじ|仕組まれた「告白」と、17年続く勘違いの始まり
皇太子を退けた後、カッセルはイネスの自室へ。
そこでイネスは、皇太子を牽制するための「他人の恥ずべき記憶(弱み)」の活用術を説き、カッセルに熱心に手を洗わせます。
カッセルが「なぜ僕を選んだのか、本当に好きなのか」と問うと、イネスは「あなたの顔には使い道があるから好きだ」「見返りは求めない」と答えます。
この言葉を、幼いカッセルは「彼女は僕を愛しすぎていて、照れ隠しで冷たくしているんだ」と、あまりに自分に都合の良い解釈をしてしまい、喜んで彼女の「パシリ」を引き受けるようになるのでした。
🌹このときイネスがカッセルの手を執拗に洗わせる場面は、
実は後のエピソードと深くつながっています。
イネスにとって「触れること」と「清潔さ」は、
単なる習慣ではなく 記憶と結びついた感覚でした。
その背景については、こちらの記事で詳しく整理しています。
カッセル流「ポジティブ変換」の破壊力がすごい
カッセル、君の脳内はどうなっているの!?と問い詰めたくなる名(迷)シーンです。
カッセルは、不安と期待が入り混じった声で問いかけます。
「使い道があるっていうの、いい意味なんだよね?」 (引用:原作1巻)
そして、「そういうことにしておきましょう」って、
これ以上ないくらいの「ビジネスライクな回答」がイネスから返ってきます!
なのにカッセルは、「直接言うのは恥ずかしいんだな。結局は恥ずかしがり屋の女の子なんだ」なんて……。
この瞬間、17年間に及ぶカッセルの「僕は愛されている」という巨大な勘違いが完成してしまったわけですね。
17年続く「呪い」の完成と、カッセルの勘違い
イネスがカッセルに放った言葉。一見すると究極の無償の愛のように聞こえますが、その実態は恐ろしい「マインドコントロール」でした。
「あなたは私を好きになる必要はないわ。私はそんなことを望んでいないわ、カッセル。愛とはそういうものよ。見返りを求めないものなの」 (原作小説 第1巻より引用)

「私が、あなたのことをとても好きだってこと。
覚えておいて」

(……彼女は僕をこれほど愛していながら、
あんな風に冷たく当たるためには、超人的な忍耐が必要だったに違いない!)
「自分を好きにならなくていい」と言いつつ、「私はあなたを愛している」と刷り込む。
この高度な心理テクニックによって、カッセルは「彼女が冷たいのは、僕を好きすぎるのを隠すための照れ隠しなんだ」という最強の盾を手に入れてしまいました。
17年後、イネスの無関心を「ツンデレ」だと信じ込み続けたカッセルの鋼の自意識は、この時、この部屋で、イネスの手によって作られたんですね……。
まとめ|17年後の「絶望」へのカウントダウン
「私が、あなたのことをとても好きだってこと、覚えておいて」
17年後、あの寝室で「あなたに関心がない」と言い放たれるその日まで、この幸せな魔法が解けないことが、彼にとっての救いだったのか、それとも最大の悲劇だったのか……。
――すべての始まりは、この「好きよ」という一言だったのかもしれません。
次回、そんなカッセルがどのように「成長」し、イネスとの距離を測り続けてきたのか。
物語はいよいよ、大人の二人の心理戦へと戻ります。
📖 カッセルが信じている景色は、なぜこれほどまでに脆いのか。
彼が見落としている『決定的な欠落』については、1巻の全体構造から見えてきます。
📚この記事を読んだ方へ
▶ 次の話(続き)
→ 第1章④|イネスの無関心は本心か?
▶ まとめて読みたい方はこちら
→ この結婚はどうせうまくいかない 考察一覧
▶ 作品全体を理解したい方はこちら
→ 完全ガイド
▶ 登場人物を整理したい方はこちら
→ 人物相関図
📖 今回のエピソード対象範囲
| プラットフォーム | 対象話数 |
| ピッコマ・LINE漫画 | 第4話、5話 |
| めちゃコミ | 第5話、6話 |
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。
- 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
- 原作漫画:kakaopage
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※本記事は作品内容の分析・評論を目的としたものであり、原作の翻訳全文を掲載するものではありません。