今回も原作小説ベースで、第6話にあたる「再会後の寝室シーン」を中心に考察していきます。
ページをめくるたびに新しい発見があり、私の日常に欠かせない存在となっているこの作品。
今回は、特に、カッセルの純粋さが光る「あの一節」を深掘りしていきます。
今回は、23歳になったカッセルが直面する、イネスの「あまりにも冷ややかな変化」を深掘りしていきます。
📖この記事の位置づけ
◀第1章③|イネスの告白は愛か洗脳か?(前の記事へ)
第1章④|イネスの無関心は本心か?(この記事)
▶第1章⑤|カッセル理性崩壊(次の記事へ)
一覧で読む
▶ この結婚はどうせうまくいかない 考察一覧
■今回のあらすじ|不変の寝室と、変わり果てた婚約者イネス
23歳、任官3年目、海軍将校となったカッセル・エスカランテは、婚約者であるイネスの寝室に座り込み、その光景に違和感を抱いていました。
6歳の頃から家具一つ、カーテンの色一つ変わらないその部屋は、まるで時間が止まっているかのよう。
カッセルは、かつて自分に熱烈な手紙を送り、愛情を注いでくれた「はず」の少女を思い出そうとしますが、目の前のイネスはあまりにも冷淡です。
彼の不貞すら「気にしなくていい、好きにすればいい」と突き放す彼女。
カッセルはそれを「嫉妬による皮肉」だと思い込もうとしますが、イネスは淡々と「あなたに関心がないだけ」と告げます。

「私を詮索したり苦しめたりしないという理由で、私を詮索するなんて、狂った真似はやめてちょうだい」

「……つまり、君の言い分は、僕たちの仲が……」
自分の価値を信じて疑わないカッセルにとって、イネスのこの「無関心」は、どんな怒りよりも理解しがたい異常な事態でした。
🌹カッセルの「都合の良い解釈」と無関心の現実
カッセルの脳内変換が、今回も絶好調(?)です。
イネスのあまりに冷たい態度を、「本当は嫉妬してるのに、品位を重んじて隠しているんだ」と自分に都合よく解釈しようとする姿が、もはや不憫でなりません。
かつての熱烈な手紙の記憶にすがり、「本心は手紙の中にあるはずだ」と信じたいカッセル。 でも、目の前のイネスが放つのは「関心がない」という、美貌の公子にとっては死刑宣告にも等しい言葉。
この、絶対的な自信がゆっくりと、でも確実に粉砕されていく過程が、カッセルの「人間味」を引き出していて最高に面白いです。
このあたりを読んでいると、「これはコメディ小説か?」って思えるぐらいです。
ナルシスト気質の問題児…失礼、
美貌の男性が――失礼、美貌の男性が、冷徹なイネスにポキっとプライドをへし折られている様が、カッセルには申し訳ないけど、痛快で面白いですね。

「あなたみたいに好きでもない男に対して、
無駄に力を使いたくないの」
🌹 拒絶の言葉に愛を見出す、カッセルの執着
イネスから常軌を逸した強い言葉を向けられますが――
普通なら恐怖を感じる場面ですが、カッセルはどこか救われたような様子。
なぜなら、それが「強い愛情」の表れだと思ったから。
イネスにとって、嫉妬や怒りは「エネルギーを使う無駄なこと」。
好きな男(過去の誰か、あるいは理想)にはその力を使うけれど、
カッセルにはその価値さえない……。
この「敵意」さえも自分には向けられていないという残酷な事実。
カッセルが今後、どうやってこの「蚊帳の外」から彼女の心に踏み込んでいくのか、
目が離せません。
まとめ|名前すら呼ばれない関係の崩壊
今回のエピソード、いかがでしたでしょうか?
イネスの徹底した「無関心」と、それを認められずに足掻くカッセルの対比。
特に、イネスの「好きな男には、そうするの」という言葉の裏にある、彼女が過去に通り過ぎてきたであろう修羅場を想像すると、胸が締め付けられます。
カッセルにとっては「一筋の光」だった立派に成長した彼女の佇まいも、今のイネスにとっては、計画を遂行するための「道具」に過ぎないのかもしれません。
「好きでもない男」と言い切られたカッセルが、ここからどうやって彼女の「最推し」の座を奪いに行くのか(あるいは奪われるのか)。
――この瞬間、カッセルの17年に及ぶ「愛されている確信」は、
静かに終わりを迎えたのかもしれません。
📖 カッセルが信じている景色は、なぜこれほどまでに脆いのか。
彼が見落としている『決定的な欠落』については、1巻の全体構造から見えてきます。
📚この記事を読んだ方へ
▶ 次の話(続き)
→ 第1章⑤|カッセル理性崩壊
▶ まとめて読みたい方はこちら
→ この結婚はどうせうまくいかない 考察一覧
▶ 作品全体を理解したい方はこちら
→ 完全ガイド
▶ 登場人物を整理したい方はこちら
→ 人物相関図
📖 今回のエピソード対象範囲
| プラットフォーム | 対象話数 |
| ピッコマ・LINE漫画 | 第5話 |
| めちゃコミ | 第6話 |
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。
- 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
- 原作漫画:kakaopage
※海外サービスのため、日本からの利用条件は事前確認をおすすめします。
【免責事項】
※翻訳方針については当サイトの「翻訳・引用ポリシー」をご確認ください。
※本記事は作品のテーマを考察するものであり実在の行為を推奨・肯定する意図はありません。
※作品の引用・翻訳は著作権法の範囲内で行い、引用元を明記しています。
※本記事は作品内容の分析・評論を目的としたものであり、原作の翻訳全文を掲載するものではありません。