原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』第5巻第13章③をネタバレ考察します。
本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。
彼が泣いた理由が、わからなかった。
感激でも、罪悪感でもなさそうだった。
ただ、戻ってきてから初めて、彼女の目をまっすぐ見ていた。
カッセルが入っていったバスルームの扉の前に立ち、ドアノブに手をかけた。
動いたのは彼女の手だけだった。
📖この記事の位置づけ
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あらすじ|帰り道 ③
カッセルがバスルームへ消えた。
イネスには何が起きたのかわからなかった。
ひざまずいて泣いた理由も、
彼女の手を丁寧に洗ってからバスルームへ向かった理由も。
扉の前に立ち、ドアノブに手をかけると、鍵がかかっていた。
怒りが込み上げた。
同時に心配も込み上げた。
不安と欲望が頭の中をかき乱します。
やがてイネスはベッドに戻り、本を開いた。
体は浴室の方を向いたままだった。
水音を聞きながら、同じページを何度も繰り返し読み、そっと横になった。
考察01|わからないまま、惹きつけられた
カッセルがひざまずいて泣いた瞬間、
イネスには理由がわからなかった。
感激やありがたさで流す涙ではなかった。
罪悪感があるようにも見えなかった。
ただ、カルステラに戻ってきて以来、
初めて彼女から目を逸らさずに向けられた目だった。
わからないまま、惹きつけられていた。
考察02|「こんなこと、大したことじゃない」——イネスの記憶
彼に対してはほんの少しの嫌悪感すら湧かなかった。
かつては、あれほど恐れていた行為なのに。
蘇るのは、断崖の上で狂ったように繰り返していた言葉だった。
「こんなこと、大したことじゃない。何でもない。私には何の影響もないわ。最初から起こらなかったことなんだから……」(引用:原作5巻)
オスカルとの人生で、
繰り返される行為に耐えるために自分に言い聞かせ続けた言葉だった。
祈りの言葉すら思い出せなくなるまで、その言葉だけを唱えていた。
しかしカッセルに対しては、その言葉が必要なかった。
考察03|鍵のかかった扉
つぶやいただけで怒りが込み上げた。
「まさか、私が入ってくるかと思って鍵をかけたの?」(引用:原作5巻)
さっきまで彼を切なく心配していたことなど、一瞬で消えるほどだった。
しかしイネスがバスルームへ向かったのは、からかうためでも、カッセルを求めようとしたわけでもなかった。
ただもう一度、彼の顔が見たかっただけだった。
戻ってきてから、まともに目を見ていた時間があまりに短かったから。
イネスは声に出して呼んでみた。

「エスカランテ!」
どれほど会いたかったか。どうやってここまで来たか。
あなたが戻ってくるまで、あの空を、あの坂道をどれほど長く見下ろしていたことか。
(引用:原作5巻)
その言葉は、扉の向こうには届かなかった。
考察04|「それは確かに本物だった」
怒りと不安が頭の中をかき乱す中で、イネスは馬小屋の場面を思い返します。
彼が自分を強く抱きしめてくれたこと。
手を握り、口づけし、声なき祈りの言葉を必死に唱えていた息遣い。
それは確かに本物だった。感激も、歓喜も。
ならば、一瞬の抵抗にどんな意味があるだろうか。
水音を聞きながら、イネスはそっと横になった。
とりあえずカッセルは戻ってきたのだから。
まとめ
イネスは理解できなかった。
なぜ彼が泣いたのか。
なぜ扉を閉ざしたのか。
それでも確かなことが一つだけあった。
彼が戻ってきたこと。
そして、自分が彼を求めていたこと。
理解より先に感情が動き始めた夜だった。
次回、「過去が侵入した夜」へ続きます。
📚この記事を読んだ方へ
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→ 完全ガイド
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→ 人物相関図
📖 今回のエピソード対象範囲
| プラットフォーム | 対象話数 |
| ピッコマ・LINE漫画・COMICO | 第106〜107話相当 |
| めちゃコミ | 第116〜117話相当(推定) |
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。
- 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
- 原作漫画:kakaopage
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