本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。
第1章ではカッセル視点で描かれていた物語ですが、
第2章からイネスの視点へと切り替わります。
カッセルとの情熱的な「宣戦布告」の裏側で、イネスは何を想っていたのか。
第2章からは、ついにイネス・ヴァレスティナの封印された過去が語られ始めます。
彼女がかつて歩んだ「最初の人生」。
それは、今の彼女の冷淡さからは想像もつかないほど華やかで、
そして吐き気がするほどの泥沼に満ちたものでした。
📖この記事の位置づけ
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あらすじ|原作1巻2章 イネス・ヴァレスティナの視点①
イネスの最初の人生は、二十六歳で幕を閉じました。
それは他者による殺害ではなく、彼女自身が選んだ「終わらせ方」でした。
当時の夫は、オルテガの皇太子オスカル。
六歳の頃に彼に見初められ、十六歳で結婚したイネスは、誰もが羨む「完璧な皇太子妃」として、まさに社交界の頂点の人生を歩んでいました。
しかし、その実態は、オスカルが隠し持っていた悍ましい(おぞましい)性癖と、彼からうつされた汚らわしい病、そして四度にわたる流産という絶望の連続でした。
「愛しているから離婚はしない」と嘯き、病に冒された体で妻を蹂躙し続けたオスカル。
イネスは、自分を「妻に殴られた男」にも「離婚した皇太子」にもなりたくないという彼の浅ましい自尊心を逆手に取り、最も残酷な復讐を選びます。
「あなたと共に生きる世界が、吐き気がするほど嫌いだから」(引用:原作1巻2章)

彼女は銃口を自らの口に向け、帝国で最も完璧と謳われた夫を、
一夜にして「妻を自殺に追いやった取り返しのつかない存在」へと突き落としたのです。
考察|「完璧」という名の地獄
イネスの「最初の人生」の描写は、読んでいて胸が締め付けられるほど苛烈です。
メンドーサの流行の最先端に立ち、日焼けした肌さえも「栄誉の象徴」に変えてしまうほどの影響力を持っていたイネス。
彼女は「完璧な人生」を維持するため、食べたものを吐き出してまで「細い腰」を保ち、皇太子の理想の妻であろうと血の滲むような努力を続けてきました。
しかし、その「完璧」の裏側にいた夫・オスカルは、あまりにも醜悪でした。
彼にとってイネスは愛する妻ではなく、自分の体裁を飾るための最高級の装飾品に過ぎなかった。病魔に侵されていることを知りながら、跡継ぎを望む妻にそれをうつし、結果として四度の流産を招いた彼の無頓着さは、悪意よりもなお恐ろしいものです。
イネスが「子供が死んだことは幸運だった」と振り返る場面。
あのおそろしい病魔に侵された子が生まれていたら……という彼女の想いは、母親としての尊厳すら奪われた境遇が生んだ、悲しすぎる救いだったのです。
名セリフ考察
この言葉は、単なる拒絶ではありません。

「あなたのような人間の隣では、
1分1秒たりとも、これ以上は耐えられないから」
自分の命を終わらせてでも、この男の隣にいる苦痛から逃れたいという、極限の嫌悪感の表明です。
「1分1秒」という短い単位を使うことで、イネスにとってオスカルと共に過ごす時間がどれほどの苦行であったかが際立ちます。
🌹 今の人生でイネスがカッセルに対し、
「愛なんて必要ない」「ただ放置してほしい」と望むのは、
この最初の人生で「愛」という名の執着に、文字通り1分1秒も休まることなく魂を削り取られたからなのだと、改めて痛感させられるセリフでした。
原作小説ならではの見どころ
原作では、イネスが自分の肌を「茶色く焼けた肌」と称えさせた背景や、後ろ向きに歩けば皆が模倣したという、彼女の圧倒的なカリスマ性が克明に描かれています。
漫画版では、日焼けした小麦色の肌に、生き生きとしてはつらつとした皇太子妃・イネスの魅力が完璧に表現されていました。
その裏側で彼女が抱えていた闇との対比がより痛々しいものに感じられます。
だからこそ、栄光の頂点にいた彼女が、自ら銃口をくわえる瞬間の落差が凄まじい。
オスカルが膝をついて命乞いをする無様な姿と、それを冷ややかに見下ろしながら、指輪をはめた拳で夫を殴り飛ばしていたイネスの激情。
この「暴力による抵抗」すら通用しなかった相手に対し、死を選ぶしかなかった彼女の孤独な戦いが、文字を通じて肌に刺さるように伝わってきます。
まとめ|失意のどん底でイネスがたどり着いたたった1つの答え
子供を産まなかったことが、唯一の救いだった……
- イネスが自ら命を絶った「最初の人生」の凄惨な結末
- 完璧な夫・オスカルの正体と、四度の流産に隠された残酷な真実
- 死をもって夫を破滅させた、イネスの壮絶な復讐劇
を描いた、物語全体の前提を覆す衝撃の回でした。
「幸せになれると信じていた」純粋な少女が、いかにして壊れ、そして今の「冷徹なイネス」へと作り替えられたのか。
その悲劇の幕開けに、言葉を失います。
📖 この章で描かれている違和感は、1巻全体の構造の中で見るとよりはっきりしてきます。
→ 原作1巻総括|すべての始まりに隠されたすれ違いを整理
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📖 今回のエピソード対象範囲
| プラットフォーム | 対象話数 |
| ピッコマ・LINE漫画 | 第9話 |
| めちゃコミ | 第10話 |
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。
- 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
- 原作漫画:kakaopage
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