イネスはカルステラへ向かう馬車の中で、終始刺繍に没頭していた。
ぬかるんだ悪路による激しい揺れで針が指先に深く刺さり、布に血の跡が点々と残る。
それでも、イネスは御者を厳しく非難しながら刺繍を続けます。
侍女・フアナは、主人の無謀さを案じるが、イネスはカッセルがこの「妻の血がついた贈り物」に感動し、家宝にするであろうことを確信していた。
第15章「人間と獣の時間」15章-⑭|あらすじ
カルステラ官邸に到着したイネスを、アロンドラが驚きと喜びとともに迎える。
アロンドラは、祝宴に出席しているカッセルの帰りを、窓の外を眺めて待っているところだったと告げる。
カッセルが不在の間に、イネスは残りの一文字を仕上げるべく刺繍に没頭します。
アロンドラはその抽象的な仕上がりを「メンドーサの流行」と捉え、フアナがそっと吹き出します。
そんな二人を部屋から追い出し、イネスは、翌朝の枕元に置いてカッセルを泣き崩れさせる計画を立てながら、刺繍を完成させます。
「Carcel Escalante de Esposa」と刻むはずの文字は、
咄嗟の機転で文字数が短縮されていました。
祝宴を早めに切り上げて帰宅したカッセルは、
イネスの到着を知ると、馬を放り出すようにして応接室へ駆け込む。
再会した二人は、言葉を交わす代わりに口づけを交わします。
その最中、カッセルはソファに置かれていたものに気づきます。
イネスは自分が立てた計画が台無しになったことを知りつつ、それがカッセルの名前を刻んだハンカチであることを伝えます。
ーー『Carcel Escalante de Ines』
カッセルはハンカチに刻まれた「Carcel Escalante de Ines」の文字と血痕を愛おしそうに撫で、
言葉を失います。
イネスの予想通り、カッセルはその贈り物に即座に顔を覆い、感激のあまり涙を流します。
その様子を見たイネスは、自分の思った通りの反応であることに満足し、
笑いながら彼の手の甲に唇を寄せた。
いよいよ明朝に迫った出征。
再会したばかりの二人は、限られた時間の中で最後の一夜を過ごします。
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→6巻以降の読み方ガイド
※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。
📕 第15章まとめはこちら
→ 出征前夜までの全展開を整理(ネタバレ)
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
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