この結婚はどうせうまくいかない 原作3巻8章⑱|一週間、ずっとそのことだけを考えていた【ネタバレ】

この結婚はどうせうまくいかない 原作3巻8章⑱|一週間、ずっとそのことだけを考えていた この結婚はどうせうまくいかない

原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』第3巻第8章⑱をネタバレ考察します。
本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。


一週間、ずっとそのことだけを考えていた

宝石を買うだけのつもりだった。
ただ、それだけのはずだった。

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あらすじ|人魚と兵士 ⑱

「全部買ってやる」と言った言葉を、カッセルは一週間抱えていた。

すぐに動けば滑稽に見える。
それで、自分を抑えながら、数日かけてアリバイを作り、司令部の放蕩者たちを尋問して回り、エル・タベオ最高の宝石店を突き止めた。

しかし店は休業。

たどり着いた古びた質屋が目に入った。

『ドーニャ・アンヘリカ宝石店兼質屋』

古びた外観、一目でわかる店の狭さ……

それでも何かに魅入られたように足を運んだ。

そして結婚式の日のイネスを思わせるダイヤのイヤリングを見つけ、
さらにイネスが一週間前に二度も訪れ、どうしても欲しがっていたネックレスの存在を知る。

すでに持ち主がいて売れない品だと聞いても、
カッセルは高価な腕輪を手付金にするからと、置いて帰った。

一週間、この男は何を考えていたか

数日前から細かいアリバイを積み重ね、
訓練を抜け出し、馬を飛ばしてここまで来た。

司令部の放蕩者たちを一人ずつ捕まえて尋問したのも、エル・タベオ最高の宝石店を突き止めるためだった。
すぐに動けば滑稽でわかりやすい。
だから一週間待った。

その一週間は、非常に短くもあり、そして長い長い待ち時間でもあった。

イネスとのことよりも、宝石店での大盤振る舞いを熱心に考えていた。
丸一週間、禁欲しながら。

それでも頭の中を占めていたのは、宝石店のことだった。

思えば、自分で女性への贈り物を選んだことなど一度もなかった。

エスカランテの名義で毎年イネスの誕生日に贈り物を送ってはいたが、それは婚約者への儀礼的な慣習に過ぎない。

贈り物を買うほど長く付き合った相手もいなければ、二度以上同じ女性と向き合ったことさえ、ほとんどなかったのだから。

良いものはわかる。ただし基準は新品か中古かだけだった

カッセルは生まれた時から高価なものに囲まれていた。
だから宝石は、美しく転がっている石ころ程度にしか思っていなかった。

良いものと悪いものの区別はできる。
ただそれだけだった。

イネスへ毎年誕生日に贈り物を送っていたが、選んでいたのは母親だった。

何を選ぼうと厳しく否定され、結局は母親の意向通りになる。
そういう経験を重ねた男が、今日初めて一人で宝石店に立っていた。

古びた質屋に入って、カッセルの判断軸は一つだけだった。

新品か、誰かが使ったものか。

どんなに価値があっても、前の持ち主がいるものをイネスに渡す気はなかった。
何であれ、イネスが最初の持ち主でなければならなかった。

—— たとえ、自分の体はそうではなかったとしても。

イネスが何を好むか、知らなかった

新品の陳列棚を前に「全部くれ」と言いかけたところで、店員に聞かれた。

「贈り物を受け取る方は、どんな色の宝石がお好みですか?」

カッセルは初めて止まった。

イネスは普段から装飾品を避け、軽いネックレスさえ省くことが多い。
宝石とイネスを結びつけて考えたことが、これまで一度もなかった。

「この馬鹿野郎……」

カッセルは思わず自分を罵った。

そういえばよく青い宝石を身につけていたような気がする。
紫色のを見たこともある。

今思い返せば、その二つがイネスに驚くほど似合っていた。
なぜ今まで気づかなかったのかと思うほどに。

いや、どうせ何でも似合うはずだと思いながら、
目の前のきらびやかな色たちを追いかけた。

結婚式の日のイネスが、そこにいた

陳列ケースの中に、ダイヤモンドのイヤリングが見えた。

結婚式の日、イネスはエスカランテ家の家宝——ダイヤモンドの王冠とイヤリング、ネックレスを身につけていた。

百年前の中古品を押し付けるなという愚かな息子の抗議に、
エスカランテ公爵が、投げつけそうになりながらも結局そっと置き直すほどの品だった。

経緯がどうであれ、その全てがイネスと恐ろしいほど似合っていた。

目の前のイヤリングは、あの日のイネスを思わせた。
ステンドグラスの陽光ごと。

この結婚はどうせうまくいかない,結婚式のイネス

カッセルはそれを手に取った。

これが一番重要だと言って、買う品の列に加えた。

妻が二度来て、買わずに帰った

その時、店員が言った。
セニョーラ・エスカランテが、一週間ほど前にこの店に来ていたと。

イネスがこの古びた店に……。
しかも二度も。

店員が持ってきたのは、ブローチのような大きなメダルだった。

菱形の金細工、大きな橄欖石、
裏面に刻まれた十字架と「V.O」の頭文字。
古く、重く、流行から数十年ずれている。

イネスの趣味ではないだろう、とカッセルは思った。

それでもイネスが二度も足を運んだ。
値段も気にしないと言った。
それなのに買わずに帰った。

—— なぜだ。

カッセルはその問いを抱えたまま、
橄欖石を手の中で見た。

色が、イネスの緑の瞳に似ていた。

そうしてイネスの緑色の瞳を思い浮かべると、途端に他のものが何も見えなくなった。

売れない品に、手付金を置いた

すでに持ち主がいる品だと聞いても、カッセルは引かなかった。

持ち主に連絡してくれ。
戻ってきたら知らせてくれ。
何年かかっても待つ。
その時は何倍でも払うからと。

それから腕輪を手付金に置いた。
ネックレスよりずっと高い腕輪を。

「失礼ながら、同じようなご要望をセニョーラにも仰せつかりました。もし連絡が行くようでしたら、セニョーラに先に……」

「今度は私が先だ」  (引用:原作3巻)

宝石を買いに行ったはずだった

カッセルはこの一週間、宝石を買うことばかり考えていた。

しかし、いざ宝石店に来てみると—— 気づけば、イネスが何を好むのか、
何を見ているのか、なぜこの店に二度も来て、買わずに帰ったのか。

そんなことばかり考えていた。

宝石を買いに来たはずだったのに、
いつの間にか妻のことばかりを追いかけていた。

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8章「人魚と兵士」は、カンラン石のメダルによって封じられていた記憶が動き出し、
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2巻全体を通して見ると、ここで描かれていたのは恋愛の進展ではなく、
「白黒だった人生に色が戻り始めること」だったのかもしれません。


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📖 今回のエピソード対象範囲

プラットフォーム対象話数
ピッコマ・LINE漫画・COMICO第39話相当
めちゃコミ第40話相当(推定)

📖 作品情報・配信プラットフォーム

  • 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
  • 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
  • 原作: CHACHA KIM
  • 脚色: CHOKAM
  • 作画: Cheong-gwa

【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ

・comico

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  • 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
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