この結婚はどうせうまくいかない 原作3巻9章③|まあまあではだめだ【ネタバレ】

この結婚はどうせうまくいかない 原作3巻9章③|まあまあではだめだ この結婚はどうせうまくいかない

🌹 原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』第3巻9章を高解像度あらすじ形式で構成しています。
本記事は、管理人ロゼの個人的な視点による考察を含みます。
本文中の会話・台詞は、原作の表現を適宜引用しています。

必要以上だった

こんなにお互いが好きでたまらないみたいに抱き合う必要は、なかったはずだ。

それでも、イネスはそう思う理性を、途中で手放した。

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本記事は、原作小説を高解像度あらすじ形式でまとめたネタバレ記事です。必要に応じて管理人ロゼの考察を交えています。

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あらすじ|火種はどこにでもある③

カッセルが戻る前に黒いドレスへ着替えようとしたイネスは、
間に合わず見つかってしまう。

太ったのか、妊娠したのでは、というやり取りから、二人はいつもの言い争いになる。

定まった周期、義務としての関係——イネスはそう割り切ろうとするが……。

しかしカッセルの愛撫は、後継者のためでも彼を興奮させるためでもなく、
ただイネスの快楽だけに向けられていた。

制御を失いながら、イネスは自分がこんなものを好きになりたくないと願う。

故郷に戻ったみたいに落ち着く色

カッセルがバスルームから戻る前に、イネスは着替えようとしていた。

華やかな接待用のドレスから、以前の真っ黒で単調な服へ。
ここ数日、彼女はずっとそうしていた。

応接用のドレスが着心地が悪いわけではない。
それでも、黒のほうがずっとしっかりして強く見える。

故郷に戻ったみたいに、落ち着く色だった。

布がきつく引っ張られた。
また太ったのだ!

一日中食べて動かないのだから、当然の結果だった。
一体誰のせいで——と思ったところで、鏡の中にカッセルが現れた。

「今日は遅くまで着替えているんだな」
「やっぱり私に見せるためにそうしていたのか?」

他の日にも着替えていたことを、彼は知っていた。

邸宅内の善意の視線が、彼女の意図を透けさせていた。
イネスは堂々と彼の目を見つめた。

今この状況がどれほど不自然か、全く分かっていないという図々しさを込めて。

妊娠したのでは

カッセルは背中のボタンを最後まで留めてくれた。
彼女が必死で引っ張った部分を、軽い物を持ち上げるように。

脱がすのにちょうどいいのに、襲いかかってこない。
良い選択だった――そう思った矢先に、彼は言った。

「君がこうして首までボタンを留めているのを見ると、後で一つ一つ外していくのを想像するんだ」

イネスはすぐに訂正した。
――間違った選択だった。

「服がはち切れそうだ。」

胸を掴まれ、「また大きくなったのか」「妊娠したんじゃないだろうな」と言われ、
イネスは目を細めた。

遠い昔、何も知らずに妊娠を待ち望んでいた頃、彼女はとても苦労して身ごもった。
その苦労は次の結婚でも同じで、今も変わらない。

のんびり待てばいいと分かっている。

――ただのんびり座って、果たして……あと何年残されているだろうか。

険しくなった表情に、カッセルは素早く謝った。

「私たち、もっと努力すればいいのよ。」

そうやって彼女は、彼らがしなければならない努力が、
まるで勉強や修練でもするかのように、真剣な提案をする。

「もっと熱心にセックスをしよう」

真剣な提案のような口ぶりで、カッセルは笑いながらごまかした。

十日に一度

もっと熱心に、と口では言うものの、
二人は頻度まで真面目に相談することがあった。

風が吹けば飛んでいくと心配するくせに、
あの大きな体で押しつぶす心配をしないほうがおかしいのだ。

「じゃあ、十日に一度くらい?」

「拷問だな。」

「半月?」

「もっと駄目だ。」
「……じゃあ、元に戻るしかないな。」

口では軽口を交わしながらも、
二人は結局、週に一度あるかないかという頻度に落ち着いていた。

「私はどこも悪くないわ、カッセル……何度言えば分かるの?」

「いつまた具合が悪くなるか分からない『君』が、だ。」

「まあまあね。」

イネスは肩をすくめた。
「少なくとも今日は元気よ」という程度の返事だった。

ところが、その一言を聞いたカッセルは三歩で追いつき、片腕で彼女の腰を抱き上げた。

「まあまあではだめだ。」

「だめって何がだめなの?」

「そんな答えは聞き過ごせないよ、イネス。」

会話が何の関係もないところへ飛躍した。
宙に浮いた体と同じくらい。

首と顎の下の柔らかい肌に、彼の熱い息が触れた。

必要以上のもの

――うつ伏せになるんだ、イネス。

優しい声に耳を疑う間もなく、ベッドにうつ伏せになった。

ボタンが一つずつ外されていく間、イネスは冷静に周期を数えていた。
六日前だから、もうする頃合いね、と。

イネスが突然倒れ、「君が死ぬかと思った」と涙を流したあの日以来、
彼は彼女を気遣いながらも、義務は果たそうとしていたのだろう。
その折り合いの中で生まれた周期だった。

やりすぎたり、全くやらなかったり――適度な線を知らない彼に、イネスが要求せざるを得なかった結果の頻度だった。

けれど、始まってしまえば、それはいつも彼女の計算を裏切った。

イネスにとって前戯はいつも不必要な過程だった。
後継者を作るためでも、彼自身を興奮させるためでもなく、
ただ彼女の快楽だけに向けられた行為だったから。

こんなことはどうでもいいから早く本題に――理性だけは、そう考えていた。

しかしカッセルは、彼女が一番感じる場所をわざと避け、長い時間をかけて追い詰めた。

頭の中が真っ白になった。
いっそ早く終わってしまいたかった。

「まだ、洗ってもいないのに……やめて……汚い……」
「君はいつも綺麗だ。完璧だ」

彼は逃げようとする彼女を掴んで放さなかった。

好きになりたくなかった

これは必要以上の快感だった。

こんなにお互いが好きでたまらないみたいなセックスをする必要はない。
こんな崇拝に近い一方的な愛撫も必要ない。

彼がもう少し自分の欲求だけを考えていれば、
二人の関係はずっと楽になれたはずだ――他の男たちのように。

気持ちよすぎて、羞恥心が湧いた。
彼女はこれを、決して好きになりたくなかった。

一瞬に何度絶頂に達したか分からないまま、
イネスは自分がもう狂ってしまったようだと感じた。

そして――腰を掴んで自分の口元へ引き寄せるカッセルも、もう正気とは思えなかった。

彼女を鑑賞していた

指一本動かせない倦怠感の中、イネスは自分が明日何もできないだろうと直感した。

この体であの凶器を受け入れたら、
彼は心配した通りだと言わんばかりに彼女をベッドに閉じ込めるだろう。

ところが、カッセルは重なってこなかった。

彼女の脚の間に膝をつき、
伏し目がちに彼女を食い入るように見つめながら、自らを慰めていた。

手を触れれば取り返しがつかないと分かっているかのような、
徹底した忍耐だった。

彼女の夫は、目の前で、彼女を鑑賞していた。
体には一切触れずに。

我を忘れて抱き合っていた時よりも、
彼が自らを慰めるのを見ている今のほうが、息が詰まった。

汗に濡れた額で金色の髪が揺れ、乱れた。
歪んだ目元から、イネスは目を離せなかった。

心配でも気遣いでもなく、
怯えて逃げ出したかったのに、そうならないのが残念だった。

見慣れない満足感

イネスは、見慣れない満足感に浸りながら、彼に向かって手を伸ばした。

カッセルは身を差し出す代わりに、
彼女の細い指に頬を埋め、歯で噛みながら荒く呻いた。

彼女の手が下へ傾くにつれ、彼が覆い被さってくる。
それでも最後まで彼女には倒れかからず、触れないまま――やがて彼女の上に果てた。

そうして、ようやく彼女を抱きしめた。

必要以上だった。何もかも。

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▶ 次の話(続き)【第9章|火種はどこにでもある】
3巻第9章| 火種はどこにでもある④(※更新予定)

📖 今回のエピソード対象範囲

プラットフォーム対象話数
ピッコマ・LINE漫画・COMICO第43話相当
めちゃコミ第44話相当(推定)

📖 作品情報・配信プラットフォーム

この結婚はどうせうまくいかない 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다

原作CHACHA KIM 脚色CHOKAM 作画Cheong-gwa

日本語版漫画

ピッコマ めちゃコミック LINEマンガ comico

韓国語版(原作)

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原作小説RIDI 原作漫画kakaopage

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