本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。
バルコニーから命からがら逃げ出したイネス。
騎士たちの間に崩れ落ちるほど追い詰められていた彼女が、
兄ルシアーノの前で放ったのは、皇太子の急所を突く衝撃的な一言でした。
「皇太子、まったく機能しなくなったのかしら?」(引用:原作5巻)
今回は、オスカルが抱える呪い、そしてイネスを永遠の孤独に突き落とそうとする執着の正体を深掘りします。
📖この記事の位置づけ
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あらすじ|小説第5巻14-30
バルコニーでの対峙を終え、イネスは兄ルシアーノと共に部屋に戻ります。
彼女は兄に対し、オスカルが「ビルゴ」を常用しながらも、実際には女性と交わることが不可能な体であることを指摘しました。
オスカルは前世でイネスが自死した凄惨な光景がトラウマとなり、深刻な精神的トラウマと、正常な関係を築けない状態に陥っていたのです。
さらに、オスカルは、イネスに対し
「カッセルが死ねば君の世界から永遠に消える」
「君が死んで時間を戻せば、カッセルの世界に君はいなくなる」
このように回帰の法則を持ち出して脅迫します。
イネスは自らの回帰に限界があることを悟りつつも、それが同時にオスカルの弱点でもあることを確信するのでした。
管理人ロゼの考察|「聖君」の仮面の下に隠された、ドブのような実態
今回のエピソードで最も痛快、かつおぞましいのは、オスカルが「純潔」という言葉で自分自身の状態を美化している点です。
「君のことを考えると、誰も動かなかった。君のことを考えずには、一度も欲望を満たしたこともない…。私の体は、これまでより純潔だ、イネス。」 (引用:原作5巻よ)
彼は、イネスが頭を砕いて死んだあの日の光景を毎晩夢に見ることで、精神を病み、肉体的な機能を失っていました。
アリシアが用意する女たちは単なる「代替品」に過ぎず、乱交の噂さえも自分の欠陥を隠すための虚勢でした。
つまりオスカルは、
「愛ゆえに一途」なのではなく、
一生、自らの罪の記憶に縛られ続けているに過ぎません。
🌹 バルコニーでの出来事を心配するルシアーノを余所に、さらりと「呪い」の話題を出すイネスの肝の据わり方に痺れます。
オスカルが語る「君だけを想っていた20年」なんて、結局は自分のトラウマに閉じ込められていただけではないか。
そんな男が、カッセルとの永遠の別離をチラつかせてイネスを脅す姿には、怒りを通り越して憐れみさえ感じます。
イネスが、自分の死でさえも「彼を坂道に突き落とす有用な道具」だと冷徹に再定義する姿は、まさに反撃の狼煙と言えるでしょう。
——つまりこの瞬間、
オスカルの「支配」は完成したのではなく、“破綻が確定した”のです。
名セリフ考察:地獄の底から響く、支配者の囁き
ルシアーノの耳を疑わせたこの一言。

「もしかして、あの出来事以来、
まともに機能しなくなったのかしら?」
🌹 かつて自分を「美しい人形」として扱った男に対し、
男としての尊厳を完膚なきまでに叩き潰す、イネスらしい最高にクールな宣戦布告です。
原作ならではの熱量
原作小説では、オスカルが語る「イネスの死の描写」が、吐き気を催すほどの惨状として綴られています。
このあまりにも残酷な光景を、オスカルは「愛ゆえの苦悩」としてイネスに押し付けますが、
イネスはそれを「自分自身を刺し殺した末の、オスカル自身の生涯の呪い」として受け止めています。
文字だからこそ伝わる、この凄惨な「死」の記憶を共有しながら、
一方は狂い、一方はそれを武器にする——。
この精神的な立場の逆転は、原作小説でしか味わえないカタルシスです。
まとめ
今回のエピソードは、
- 前世のイネスの死がトラウマとなり、正常な関係を築けないオスカルの歪んだ本質
- 「回帰すればカッセルに二度と会えなくなる」という、イネスの最も痛いところを突く脅迫
- 自らの回帰の限界を悟りつつ、それをオスカルの弱点として利用しようとするイネスの覚悟
つまり今回の本質は、「オスカルの精神的・肉体的な欠陥が暴かれ、イネスが『カッセルを救うための絶望的な条件』を突きつけられた回」であり、物語はさらなる心理戦へと加速していきます。
📚この記事を読んだ方へ
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▶ 作品全体を理解したい方はこちら
→ 完全ガイド
▶ 登場人物を整理したい方はこちら
→ 人物相関図
📖 今回のエピソード対象範囲
| プラットフォーム | 対象話数 |
| ピッコマ・LINE漫画 | 漫画再開後掲載します |
| めちゃコミック | 漫画再開後掲載します |
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。
- 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
- 原作漫画:kakaopage
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※本記事は作品内容の分析・評論を目的としたものであり、原作の翻訳全文を掲載するものではありません。