この結婚はどうせうまくいかない 原作7巻第16章-㉝あらすじ|民乱は、暴君であったことの証明になる【ネタバレ】

この結婚はどうせうまくいかない 原作7巻第16章-㉝あらすじ|民乱は、暴君であったことの証明になる この結婚はどうせうまくいかない

🌹 本記事は、『この結婚はどうせうまくいかない』原作第7巻・第16-2章をもとに、高解像度あらすじ形式で構成しています。
会話部分や必要な箇所では、原作の表現を引用しています。
ネタバレ注意:ここから先は、重大なネタバレを含みます。

第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない㉝

皇太子はなぜ、あれほど呆気なく群衆の手に落ちたのか。
空になった外城、縛られた兵士たち、民心を知り尽くした言論——そして宮廷の奥では、カイエターナが皇帝へ「敗着」を突きつける。

民乱を決して反乱と認めようとしなかった皇帝が、
皮肉にも息子の死によって手にしたものとは。

「鎮圧するのではなく、解消せよ」

メンドーサの外城が、農具を手にした農民たちによって突破されたのには理由があった。

本来そこを守るはずの兵力は、数日前から皇帝の宮廷防衛へと回されていた。
皇帝の不安は、それほどまでに高まっていたのである。

皇太子を死へ追いやったデレオンの農民たちは、最も早く結束した者たちにすぎなかった。
数十人が一斉に手を下したため、誰が皇太子を討ったのか特定できない。
彼らには互いを守り合うだけの強い連帯があった。

一方、外城の兵士たちは「武装していない市民」への武力行使を禁じられていた。

最初のつるはしが東門へ振り下ろされたその瞬間でさえ、
農具を武器と見なしてよいのか議論になるほどだった。

兵士たちは武力を控えたまま群衆に飲み込まれた。
それでも新聞が大きく報じたのは、兵士に蹴られた市民の姿ばかりだった。

——「軍靴に蹴られる少年」
——「連行される老人」

新聞各紙は知っていた。
人々が何を見たがり、何に怒るのかを。そして、世論を煽る方法を。

盾も剣も持たされず、敵の只中へ立たされた兵士たちは、
疲れ果てて逃げる者、身を隠す者が現れる。

そもそも「鎮圧するのではなく、解消せよ」と命じたのは皇帝自身だった。

東門はもともと手薄だった。
門の向こうにいるのは、人間扱いすらされない小作農たち。
誰も彼らを脅威とは考えていなかった。

だから最後に勝ったのは、積み重なった彼らの怒りだった。

たとえ兵士を残していたとしても。
たとえ武力行使を許していたとしても。

あの人の波を、本当に止められただろうか。

突発的なことなど、何一つなかった。

宮廷の前では連日、皇太子の廃位を求めるデモと散発的な暴動が続いていた。

一介の臣民の口から皇位継承の正当性が取り沙汰される——小さな暴動そのものは珍しくないオルテガであったが、これは歴史上ありふれた事態ではない。

オルテガの人々は、実直すぎるがゆえに折れやすく、怒りを長く耐え忍ぶことができない。
その一方で、遥か高みの権威の前では息を潜めて服従する、強い忠誠の民でもあった。

だからこそ彼らにとって、君主とはしばしば天そのものであり、皇室とは神々の神殿にも等しい。

けれど——。

それさえも絶対に侵すことのできない聖域などではなく、
ただ限界点がどれほど高い場所にあるのかという、違いにすぎないのだとしたら。

最も恐れていたものを、最も理解していなかった

カイエターナは夫を呪うように吐き捨てた。

「最初から最後まで、こればかりはひとえにあなたの敗着よ」

皇帝は焼けつく喉へ立て続けにウィスキーを流し込み、ただ壁を睨みつけていた。

皇帝の治世を最も輝かせた男——カッセル・エスカランテ。
その英雄の死は、今度は皇帝自身を追い詰める刃へと変わる。

いまやメンドーサを支配していたのは、「エスカランテ」という名だった。

オルテガで民衆の反乱は数えるほどしか起きていない。
そして、そのたびに皇室は揺らいできた。

だからこそ皇帝が最も恐れていたのは民衆だった。
それなのに、最も理解していなかったのもまた、その民衆だった。

皇帝には想像もできなかった。

イネスがすでにカッセルの子を身ごもっていたこと。
その事実を最も効果的なタイミングで世間へ放ち、人々の怒りへ火をつけたこと。
そして、民衆が彼女を「聖母」として崇めるようになること。

さらには、この最悪のタイミングでカッセルが戦死し、
すべての怒りが皇室へ向かうことなど——誰が予想できただろう。

民乱は、暴君であったことの証明になる

皇帝にとって厄介なのは、ここからだった。
力で鎮圧した瞬間、この騒動は歴史に記録される「反乱」へと変わってしまう。

皇帝は、自らの治世を歴代皇帝の中でも最も偉大なものとして歴史へ刻むことを望んでいた。
だから最後まで、この騒動を民衆の反乱とは認めようとしなかった。

理由は一つ。

貴族の反乱は主君への裏切りだが、民衆の反乱は違う。

民乱は、その治世そのものの恥であり、暴君であったことの証明になる。

だから皇室には、民衆を力で押さえつけるだけの大義名分がなかった。
皇帝自身、そのことだけは誰より理解していた。

兄弟を殺して帝位を奪った自分は、即位以来、臣民の反感と戦い続けてきた。
そして今度は、オスカルがカッセルを裏切った。

半生をかけて築き上げた功績を失い、
再び「あの無能な皇子」へ戻るつもりなど、皇帝には毛頭なかった。

今や、名分がある

——しかし。

今や、名分がある。

「不幸にも」そうなのだ。

我が息子がどれほど不甲斐ない男であったとしても。
皇族の中でも最も高貴な皇太子を、一介の小作農たちが、数十もの足で踏みにじって殺した。

それを、ただ耐え忍ぶべき「羞恥」で済ませられるだろうか。

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📖 作品情報・配信プラットフォーム

この結婚はどうせうまくいかない 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다

原作CHACHA KIM 脚色CHOKAM 作画Cheong-gwa

日本語版漫画

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韓国語版(原作)

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