ベルグラーノからメンドーサの宮廷へ。
舞台はフアン・エスカランテ公爵と皇帝の対峙へと移る。
フアンは娘を取り戻すため、
義理の兄弟である皇帝と直接対決することになった。
ネタバレ注意
ここから先は、重大なネタバレを含みます。
第16章「川はみな海に注ぐが、海は満ちることがない⑱|あらすじ
フアンは私兵を率い、宮廷の北門を押し破って謁見を強行した。
皇帝は親しげな態度を装ったが、それは計算に基づくものだった。
「酒でも醒ましてから話そう」という言葉とは裏腹に、
すでに完全に醒めた目をしていた。
「本当にご存じなくてお尋ねになっているわけではないと存じますが、
今夜、私の娘が、現時刻ベルグラーノに不当拘束されているとのことです」
フアンは、あえて何度も「私の娘」と力を込めて呼んだ。
甥である皇太子でも、姉である皇后でもなく、
イネスこそが守るべき家族だと示すように。
焦る皇帝
皇帝はまるで慈悲を施すかのような口ぶりで語った。
「真実は明日の朝にでも明らかになるだろうが、
イネスをあの場所にこれ以上留めておくつもりはない」
「ベルグラーノへと連行された事態の当初は、
たかだか侍従長と近衛隊長が拙速に協議した内容がすべてでございました」
「まずは、ベルグラーノから皇命を以て私の娘を出してください」
(引用:原作7巻)
フアンは引かなかった。
時間稼ぎ
皇帝は「手続き」を理由に時間を稼ごうとした。
「十日」
——「長すぎます」
「八日は?」
——「二日でも承服しかねます」
押し問答が続く中、若い従僕が駆け込んできた。
「ヴァレスティナ小公爵が、私兵を率いて既にベルグラーノへと乱入したそうです」
皇帝の顔が、怒りで赤くなったり青くなったりした。
決闘の要求
「卑しきペレスの者が、決闘に臨むことをお許しくだされ」
ヴァレスティナ公爵が踏み込んできた。
「ペレスのレオネル・ヴァレスティナが、今夜、オスカル・ヴァレンザとの決闘を所望いたします」(引用:原作7巻)
「あやつは今、そなたの娘に剣で刺されて気絶し、横たわっておるのだが……」
「存じております」—— 寝ている男を撃ち殺したいという意味だった。
供述書の破壊力
ヴァレスティナ公爵が、監獄から持ち帰った供述書を皇帝に投げつけた。
「剣を握ったのは、最初から私の娘ではなく、オスカル・ヴァレンザの方が先だったのですよ」
「拒絶する私の娘を剣で脅して組み敷き、剣で真っ先にその腕を斬りつけました。
その次には指をへし折り、それでも抵抗を止めないと、今度は脚を……あの子の太ももを、オスカル・ヴァレンザが剣で突き刺したのです。大人しく、脚を広げさせるために」
—— 何一つ使い道のない、腑抜けの出来損ないめ……。
途方に暮れた皇帝の目に、息子へ向けた殺意が沸き起こった。
「私の娘は、そのように斬られ、突き刺されながらも抵抗を止めませんでした。
挙句の果てには、胸全体を剣で斬り裂かれ……。」(引用:原作7巻)
イネス・エスカランテの供述書が投げ込まれる前は、アリシアが辻褄を合わせに送ってきた言い訳がそれらしく噛み合っていた。
しかし、もはやそれも叶うまい。
剣で斬られ、突き刺されながら行為に及ぶことが「合意の上だった」などとは、監獄に引っ立てられた強姦魔どもでさえ思いつきもしないだろうから。
「過ち」を以て
「私の娘は、血で真っ赤に染まったアンダードレス一枚だけを辛うじてまとった状態で、ベルグラーノまで連行されながら、いかなる処置も受けられませんでした」
「明日の朝には、感染症で死んでいるかもしれないのに、どうして分からぬのですか?」
フアンは蒼白な顔を伏せた。
皇帝との駆け引きの間も、一度たりとも感情を乱さなかった男だった。
しかし、血まみれのまま治療も受けられず、
監獄へ放り込まれた義娘の姿を突きつけられた時だけは違った。
胸の痛みが走り、身体が大きく揺らいだ。
従僕たちが慌てて彼を支えた。
「これらすべてのことが、オスカル・ヴァレンザが本日仕出かした『過ち』だというのなら、私も明日、『過ち』を以てオスカル・バレンザを殺さねばなりますまい」
(引用:原作7巻)
レオネルが皇帝を真っ直ぐに凝視した。
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📖 原作6巻を振り返る
▶ 原作6巻総括|神は救わない。それでも人は救われていく
📖「6巻の読み方はこちら」
→6巻以降の読み方ガイド
※本記事の人名・地名は原作ベースの仮訳です。今後の公式翻訳により表記が変更される可能性があります。
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
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