泣いてみろ、乞うてもいい |原作76話「戻れない道」ネタバレあらすじ

泣いてみろ、乞うてもいい|原作76話あらすじ 泣いてみろ 乞うてもいい

📖 作品の読み方はこちら→ 泣いてみろ、乞うてもいい ガイド

命がけの拒絶

アルビスの入り口でカイルと向き合ったレイラは、カフェのテーブルを挟んで彼を直視した。

カイルはレイラの異変を察し、何でも助けると手を差し伸べた。
しかしレイラには、彼を自分の絶望に巻き込むわけにはいかなかった。

「私はね、カイル、あなたのことが嫌いになったわ。
エトマン夫人が許してくださるとしても、今度は私が嫌なの。
あなたと二人きりで故郷に背を向けて逃げて、結婚するなんて……そんなこと、考えることもできない。」(引用:原作76話)

その言葉を口にしながら、レイラの目は赤く腫れ上がっていた。

まるでひびの入ったガラスのようで、
もう少し追い詰めれば崩れ落ちてしまいそうな背中を、カイルはただ見送るしかなかった。

間違いなく何かが起こった。
カイルは確信した。

そしてその何かを必ず見つけ出してみせるとも。

クロディーヌの策略

一方、アルビスではリエットが到着し、荒廃しきった温室を眺めていた。
公爵の婚約者として完璧な姿を保ちながらも、
クロディーヌの胸にはレイラへの警戒が燻り続けていた。

自分が望む未来は予想したその姿、そのままであるべきだった。完全無欠に。
そのためには、「もしも」に無防備な状態で遭遇するような真似をする気など毛頭なかった。

夕方、客室でクロディーヌの前で侍女のマリーがうっかりグラスを割り、右手に切り傷を負った。

クロディーヌは、右手を傷つけたマリーを静かに見下ろす。
それほどの怪我ではないことは二人とも分かっていた。

幼い頃からクロディーヌに仕えてきた忠実な侍女は、
主人の意図を瞬時に察して深く頷いた。

こうして「重傷で身の回りの世話ができない侍女」という形を整えたクロディーヌは、
公爵夫人エリーゼのもとへ向かい、人手不足を理由にレイラを自分の付き添いとして指名した。

幼なじみという名目、「話し相手」という体裁。
マティアスが執着するレイラを監視下に置こうとしていた。

エリーゼの許可が下り、レイラは再びヘルハルト公爵家へ足を踏み入れざるを得なくなった。


次話では、本邸に呼び出されたレイラとクロディーヌの静かな対峙が始まる。


【免責事項】

※翻訳方針については当サイトの翻訳・引用ポリシーをご確認ください。
※本記事は作品のテーマを考察するものであり実在の行為を推奨・肯定する意図はありません。
※作品の引用・翻訳は著作権法の範囲内で行い、引用元を明記しています。
※本記事は作品内容の分析・評論を目的としたものであり、原作の翻訳全文を掲載するものではありません。

タイトルとURLをコピーしました