原作小説『この結婚はどうせうまくいかない』第2巻第8章⑫をネタバレ考察します。
本記事は、管理人ロゼの個人的な視点から描かれた考察です。
「大尉様があの時戻ってこられなかったら……」
使用人たちがその言葉を繰り返すたびに、
カッセルの顔色はさらに悪くなった。
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あらすじ|人魚と兵士 ⑫
午前中まで普通に微笑んで出かけていったイネスが、
顔を真っ青にして戻ってきた。
再び飛び出し、戻ってきて、倒れた。
発見したのはカッセルだった。

「イネスは?」
帰宅するなりイネスの居場所だけを確認すると、
そのまま階段を上がっていった。
しかしドアを開けると、イネスが床に倒れていた。
軍医が呼ばれ、処置が施され、一時間後にイネスは安定を取り戻した。
顔色は、むしろカッセルよりも良かった。
前例のない面構え
カッセルは大病どころか、小さな病気すらもしたことがない男だった。
10歳の年、致死率が半数に達する流行病にかかりながらも、
荒い息を吐きながら木刀を手にして走り回っていた。
それ以来、病気で寝込んでいる姿すら誰も見たことがなかった。
しかし今夜の彼の顔は、
文字通り前例のない面構えだった。
使用人たちが「大尉様があの時入ってこられなかったら」と繰り返すたびに、
一緒になって安堵するどころか、顔色がさらに悪くなった。
自分がそうしていなかったら起こっていた結果を、
彼は誰よりも想像してしまったのかもしれない。
医者が言った。
タイミングよく発見されていなければ、本当に瞬く間に死んでしまうところだったと。
その言葉は、
必要以上にカッセルへその光景を思い出させた。
ラウルだけが落ち着いていた
館全体が慌てふためく中で、
ラウルだけが最初から落ち着いていた。
非常用薬で手当てをして、一度症状が落ち着いたと述べた。
イネスが一緒にいることを望まなかったため、寝室から出ていたと述べた。
これは単発ではなかった。
慣れていたからこその落ち着きだった。
カッセルが気を失った彼女を発見する前にも、
すでに一度過呼吸を起こしていたという返答をしたときには——
カッセルは、思わずラウルを睨みつけた。
しかしラウルは毅然と次の返答を続けた。
それさえも予想していたかのように。
「時々、ここにいらっしゃらないような……」
丘の下へ素早く馬を駆けて遠ざかるイネスの後ろ姿を、
ラウルはぼうぜんと見つめていた。
乗馬ができるとは、初めて知った。
十年以上仕えてきたのに。
アルフォンソがそれを指摘すると、
ラウルはひどく侮辱を受けたかのような顔をした。
そしてしばらく黙っていた後、
イネスが消えた道を見つめながら言った。
「時々、ご主人様が初めて会う人のように見知らぬ方のように感じることがあります。」(引用:原作2巻)
何気ない口調だった。
しかしその言葉の裏に、長年抑え込んできたものがあった。
泰然とした仮面の下の不安、怒り、挫折感。
慣れているからこそ抑えられている感情だった。
アルフォンソはラウルの言葉から、
今見えているもの以上の異質感を感じた。
だがその言葉が、
今日だけの出来事を指していないことだけは分かった。
ペレスに人を送らなければならないだろう
イネスは安定を取り戻した。
カッセルはまだ灰色の顔色をしていた。
アルフォンソは静かに考えた。
—— ペレスに人を送らなければならないだろう。
この夜が単発ではないということを、
館の中で本当に知っているのはラウルだけだった。
そしてラウルは今夜初めて、それをほんの少しだけ外へ漏らした。
「時々、ここにいらっしゃらないような気がするんです。」
その言葉が何を意味するのか、アルフォンソには分からなかった。
カッセルにも分からなかった。
もちろん、言ったラウル自身にも分からなかった。
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📖 今回のエピソード対象範囲
| プラットフォーム | 対象話数 |
| ピッコマ・LINE漫画・COMICO | 第35〜36話相当 |
| めちゃコミ | 第36〜37話相当(推定) |
📖 作品情報・配信プラットフォーム
- 邦題: この結婚はどうせうまくいかない
- 原題: 이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
- 原作: CHACHA KIM
- 脚色: CHOKAM
- 作画: Cheong-gwa
【日本語版漫画】
・ピッコマ(最新話先行配信)
・めちゃコミック
・LINEマンガ
・comico
📖 原作小説・漫画(韓国語版)について
管理人ロゼは、完結までの物語を見届けた後も、以下の公式配信サイトで大切に作品を追い続けています。
- 原作小説:韓国公式サイト(RIDI)にて配信中
- 原作漫画:kakaopage
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